
約1年前。ベトナムにて。
あるブロガーさんが、カミの歌を記事にしていた。
自称艶歌師範代の私も、歌ではなく即興句で応戦?したが、どうもイマイチであった。
そこで、改めてここに、推敲したカミを讚美?する句などを載せ名誉挽回をしたい。
髪に病んで 我は禿げ野を 掻きめくる
すだれぐしを 集めて寂し 汚髪かは
沈毛さや いやに染み入る 沙弥の声
禿げ課長 めげるな鬘 これにあり
僕の前に 髪はない
僕の後にも 髪はない
おーい髪よ どこまで行くんだ 浮気平あたりまで 行くのか
髪はいさ 心も知らず 降るさっさ 鼻毛ぞ昔の 長く伸びける
あをによし 奈良の都の 青丹なる 我が頂に 鶴の舞ふらむ
垂乳根の 母が撫でたる みどり髪 いつしか乱れ 緑亀しか
月光の ふたつばかりの 春の宵
満月に 滑ってしまふ 藪蚊かな
菜の花や 月は東に 日は上に
ああ髪よ 行きたもうことなかれ
五つか六つか数え忘れた
禿げは上げ髪 毛羽立ちて やうやうたなびきゆく 生え際
人生は百代の過客にして、飛び散る髪もまた人生なり