
大通りをはさんで、こんな工事中のビルの反対側にそれはひっそりと鎮座している。


ビルの谷間にあって、昼なお暗い。
将門首塚である。

私たちの習った歴史では、将門は皇家に弓引く敵であるが、皇居大手門は歩いて数分の目と鼻の先だ。
もっともこれは、将門に言われば皇居が引っ越してきたのであり、俺の方が先客だということになろう。


将門を象徴するガマは、将門の本拠地近くの筑波山との関係があるだろう。
戦後鬼も怖がるGHQでさえも、ビル建築に邪魔な首塚を移動できなかったという逸話が残る。
私が写真を撮っている間にも、うら若き女性が長いことお祈りをしていた。
常に、新しい花が生けられている。

2013 03 28 撮影