世の中には不思議な商売がある。
私にとっては、霊感商品がその代表だ。
ずっと昔の話になるが、プラスチックや錫合金を使った製品に関わっていたことがある。
だから、多少はそれらの製造に関しても知識はあると思っている。
あるプラスチック製品などは、製造原価にかなり利益をのせても50円、錫合金もせいぜい100円くらいにしか見えないのだが、なにやらありがたい呪文を入れると10万円くらいになるようだ。
このあたりがわからない。
100円のものでも、えらく凝った包装をしたりすれば、1000円くらいになるあたりまでは分かるのだが。
私のようなケチな人間は、100円でお釣がくるようなものに、とても万単位の金を出す勇気がない。
それなら、うまい刺身でも買って子ども口に入れる。
信じることは大切だが、助けてくれるのは家族やら友。
いや、自分自身である。
占いの類も、楽しみやら遊びならよいだろうが、そんなものに頼るようならば、それはおかしいと思う。
というか、おそらくとんでもない値段のものを買ってしまった方の多くは、同じ思いに違いない。
霊感商品を宣伝することは、日本国憲法にうたっている職業選択の自由とはなんか違うぞ、むしろ犯罪だろうな。
改めて、そう感じる寒さ戻りの桃節句。