全く新しい手法による、能力も経験もないにも拘らず、非常に高い的中率(本人がそう思ってしまう)になるであろう21世紀の占いの仕込みやトリックの話の前に、簡単な計算をしてみましょうか。
1億2000万÷1700万
答えはおよそ7くらいですよね。
この計算が何を意味するかが分かった人は、もう新しい占いの頭脳はなになのか予想できたでしょう。
1億2000万は、日本人の人口概数。
1700万は、最新バージョンの理論上の、あるソフトの1ページのマスの数。
つまり、そのソフト7ページの中に、日本人すべての名前をインプットできることになります。
ただし、マスを100%使用すると種々の問題がありそうです。
ですから、実際には10ページくらい必要になるでしょうか。
これは名前だけですから、ここに住所、氏名、性別、年齢、職業、電話番号、家族構成、趣味、血液型、好き嫌いなどを書き込んでいったとしても、100ページ。かなり詳細をインプットしても、まあせいぜい数百ページで、全日本人の基礎データが作成できるでしょう。
ただ、よく考えるまでもなく、インターネットを使っての占いをするには、ここまでのデータは不要です。
インターネット占いを望む人口は、おそらく全日本人人口の1%よりはるかに少ないでしょう。
まず、乳幼児や高齢者は除外します。
学生も経済力から考えて、ごくわずか。
また、男性のほとんども除外。
さらに、インターネットに興味がない人も除外。
学者、科学関連研究者も除外。
仕事が忙しい方々も除外。
占いをもともと信じない人も除外。
慎重な考えをする人、現実を直視できる人も除外。
と考えていくと、残ったのは、ブログなどをしている人の中でも、かなり少ない割引になってきます。
自称数百万とか言われているサイトのブロガーさんの数は、のべ人数でしょうし、団体なども含みます。さらに1個人が複数のアカウントを持っています。
ですから、実際の現時点でのサイト参加者は、その1割くらいかも知れません。
と、考えると、インターネット占いのターゲットは万人単位、あるいはそれ以下に絞ることができます。
このレベルですと、10年以上昔のバージョンのソフトでさえ、十分に個人情報データを格納できます。
でも、そんなデータはどうやって集めるの?
いや、必死になって集める必要はありません。
それは占いを受けたいと申し込む人が、それ以前に自ら十分相手に情報(好き嫌いはおろか、騙されやすいかどうか、経済力さえ)を無意識のうちに与えているからです。
つづく