近くのスーパー前で蚤の市が開かれていた。
衣服、バッグ、おもちゃなどに混じって陶器も見える。
なかなか良さそうな陶器が100円とか200円とかで並んでいた。
おやっ!なかなか洒落たコーヒーカップだと思ったら、イヴ・サンローラン。さすがにこれは800円と高価???だ。
しかも、それらの多くはプラスチックに金属などを入れて本物の陶器に見せかけた商品ではない。
つまり、成型品ではなく焼き物が多かった。
4、500円でもなかなか味のあるものがあった気がする。
これと比較したら罰があたるやも知れないが、先週北大路魯山人の作品を目にする機会があった。
北の丸公園にある陶器館のようなところだ。
率直に印象を言わせていただくと、技術的にはとんでもなく優れていると思った。 私も学生時代に受験勉強をせずにろくろを回していた経験があるから、その作品を作るのがいかに難しいかは、多少分かるつもりだ。
また、綺麗ではあるとも思った。
が、それだけだった。
私にはまだまだ、魯山人の美学と哲学を理解する能力がないようである。
おいしんぼには、さらに遠い。

