
私はクリスマス派
ハロウィンと言ったら、言葉つながりで思い浮かんでくるのはハロゲンだ。
で、ハロゲンと言ったなら、それに相対する存在のひとつであるヘリウムを連想する人が多いだろう。
えっ?
全く思い浮かべない?
まあ、かたいことを言いなさんな。
とにかく、ハロウィン→ハロゲン→活性→不活性→ヘリウムなのである。
で、このヘリウムだが、やっと今日のインターネットニュースに載るようになったが、非常に危機的な状態にある。
これは地下資源の採掘、遠くは福島原発にも関係するのだが、この話は長くなるから割愛する。
とにかく、今ヘリウムの供給が芳しくはない。
ヘリウムは、地球上では水素に次いで軽い気体だから、飛行船やら風船に使われている。また、地上の一般的な環境ならば他の物質と反応しない、つまり毒にも薬にもならないから、濃いと劇毒物である酸素を薄めるのに使われたりする。かつてのスキューバダイビング用酸素ボンベは空気を圧縮しただけのものだったため、急浮上すると窒素か二酸化炭素が悪さをして潜水病を引き起こしやすかった。
現在のボンベはおそらく、ヘリウムと酸素を4:1くらいに混合した気体と思われる。
これなら、たぶん潜水病にかかる確率は極めて低くなるだろう。
また、風船に使っているのは現在はほとんどヘリウムだ。
だから、ディズニーランドでは供給不足で価格が高騰した風船の装飾を見合せる決定をしたのだ。
まあ、風船にしろスキューバダイビングにしろ、ヘリウムは私たちの生活には関係ないわな。
などと考えてはいけない。
日本のような検査が大好きな国では、ヘリウムが使えなくなると、ある検査関連会社が消えてしまうほど重要な物質なのだ。
さらに輸入が多い日本では、他国と比較にならぬほどのヘリウムが必要になってくる。
そのために、種々の検査を簡略化、あるいはオミットしなくてはならなくなるだろう。
日本で本格的海底採掘が始まるまでは、まだ時間がかかる。
それまでは、ヘリウムも逼迫した状態になるだろう。
では、ヘリウムの供給激減で困るのはどこか。あるいは笑うのはどこか。
これを突き詰めていくと、その先にPTAに似た名前が見えてくる。
ヘリウムは供給不足ではないかも知れない。
が、供給不足であるというニュースが重要なのである。
もしこの状態が1年以上続けば、一部検査機関が大きく様変わりし、輸入に関する法律も見直すことになるだろう。
いずれにせよ、日本と日本人が笑うことは難しい。