
私は23日派
★これは12月9日朝に掲載したものですが、あまりに馬鹿馬鹿しい騒ぎに再掲載します。
これは金儲けなのです。
★以下、12月9日記事
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来週あたりから日本のマスコミが騒ぎたてる話に、マヤ神話の西暦2012年12月24日地球滅亡説がある。
これは実に滑稽な見方による説なのだが、なんでもはしゃぎたて金儲けをする人たちや、政治経済から目をそむけさせるには格好の材料だろう。
そこで今日は、マヤの暦と2012年12月24日地球滅亡説を、マヤの考えに基づき疑問点を投げ掛けてみる。
まずはマヤの暦の基本から見ていこう。
おそらく日本のマスコミでは、なんら説明もなく単に西暦2012年12月24日が、マヤの予言で地球滅亡の日だくらいのことしか言わないだろうから、知っていらっしゃる方には眠くなる内容だが、基本的なところから話を始めよう。
暦とは1年単位とは限らない。
これは皆さんもよくご存知のはずだ。
日本なら十二支、つまり今年は辰年、来年は巳年なんていう12年を1単位とするもの、さらに十干を加えた十干十二支、つまり60年を1単位とする暦などである。
マヤにはこれと同じような、長い年月を1単位とする暦が多数存在する。
その中のひとつがバクトゥンと呼ばれるものだ。
1バクトゥンは144000日に相当する。
マヤ人の地球の暦はアポロ宇宙船が月に着陸したと言われている頃の、現代科学で知りえた地球1年(地球が太陽の周りを1周するのにかかる日数)の数値より正確だ。
これは彼らが月、太陽のみならず金星の動きなどを正確に記録し、推測していたからだ。
1バクトゥンの話に戻ろう。
1バクトゥン144000日は、およそ394年である。
マヤの基本は13進法と20進法。
この1バクトゥンの13倍。 つまり13バクトゥンは、1872000日だ。
これを現代知られている地球1年(=公転周期→およそ365.2422日)で割ると、5125年プラスαとなる。
ところで、マヤ暦の起点(始まり)も多々あるようだが、その中で現在進行中の歴史を記述するときに用いられるのが、紀元前3114年8月2日を起点とするものだ(異説多数あり)。
これに上で計算した5125年プラスαを加えると、西暦になおして2012年12月24日くらいとなる。
まあ、この計算をするならば確かに今の暦が終わるのは、今年のクリスマスイヴあたりだろう。
で、それがどう地球滅亡と関係するの?
単に新しいカレンダーになるだけ。
十二支なら、新しい子年になっただけでしょうや。
さらにですよ。
カラブトゥンだと、10万年以上未来。
このあたりなら、地球はさておき、新しい人類に我々今の人類が追いやられる可能性があるかも知れないなあ。
まあ、どっちにしろ地球滅亡とはなんら関係がありませんが。
まっ、信者を増やして懐を温めたり、視聴率を上げるには役立つのでしょうがね。
しかし、そういう人たちは、マヤのキンとかウィナル、あるいはウァイェブを知っていらっしゃるのやら。
はなはだ疑問だなあ。
と、マヤの地球滅亡説は、マヤ暦に目をつけた金儲けのために創作したものだという話でした。

バクトゥン簡略図