しもつきはつかあまりつひたち | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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けふは、う゛ぉるてゐるなるご人の生まれたる日と聞き侍りけり。

かの人のなする業は知らざれど、彼の名をば付けたる村には行きしことありけり。

今は水子、永世中立なる軍の強き国の境なる瑞穂の国にあらば北信の如き盆地にありて、隣にはじゅねぶなる世界屈指の食ひ物の高き町のねぐらなる所なり。

じゅねぶには世界の寄り合ひ、念仏講の建屋あまたありける。こは今入浴にある役者寄り合ひの元なるぞとなむ聞き侍りけり。

西の恐竜山々の麓には、町ひとつすつぽりと入れる、荷車の輪の如きあり。
せれんとなむ名付けらるる。輪の長さ六里あまりなり。

宇宙の不思議をばきゃうめいし、新たなる火をば求めんとす。

この村より北に何里か行かば、若きときはらうまにてじぇらあと片手にぎたあにてらうぜき者の頭かち割りた休日を送りし王女の、老ひてはあふりかに貧しきを訪ねたる老土理舳府伴なる、きはめて麗しきが住める村に至れり。



我はその館探しけれど見つかるあたはず。つひに朝昼は知らず、闇夜にては麗しきと見へたるに惑ひ導かれ、かつぷぬるぬるなる夜泣き蕎麦の一椀二千両なるを食はされき。
瑞穂の国にては百文なるぞ。


さて、しもつきはつかあまりつひたちはまた、特殊なる相対性が発表されたる日なり。

特殊いふは一般よりかたきと思わるるが、一般の方が特殊よりはるかにかたく、特殊なる理論はませたるしゃうがぐせいにも分かりしものなるが、一般性理論は翁の放り投げたる話なり。


この説たてたる、村役場の銭勘定役人の勘定の下手なることこのうへなし。

一文と一文を合わさば二文なるがことわりなれど、この村役場の役人によれば cと c を合わせたるも c となむ言ひける。


この勘定の説は、今や世界のじゃうしきにて、大学寮にては陰陽道より確かなりしとて、広く信仰をあつめたり。


飴狸化の太上大臣をもたぶらかしたる鞠鈴なるをも相手にせず、あまた茶化したりとぞ語り伝へける。




しま爺の平成夜話-NEC_0105.jpg


愛河亜北壁のイメージ画像
(撮影距離約80,000マイクロメートル)