浄難平に昼前だという。
テレポートすれば一瞬だが、できないから電車で行く。
これは招待旅行ならぬ、正体慮工と分かっていて自ら網にかかる物好きもいる。
丘を登りきると展望台があり、三途の川やら針山、地獄谷が一望できる。
途中に3本の柱のようなものがあり、そこになにやら線画のようなものが描かれている。よく見るサンスクリット文字かと思ったら、どうもハングルのようだ。
そういえば、ここはナラ・ソトホルの地だったな、と日本書紀一書に曰くの補注を思い出す。
なにやら騒がしい。
蕎麦の代金がどうのこうのもめているようだ。
展望台では、おおきく手を広げてあくびをしているご老人がいらっしゃった。
遮るものがないから、結構風が強い。ずいぶん長いこと伸びをしていたから、他人ごとながら身体が冷えないか心配になった。
蕎麦屋の騒ぎは、まだ続いているようだ。