動物の名前がつく身近な植物 その2 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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昨日の続編です。

今回は前回ほどは馴染みがないかも知れません。
が、およそ半分は都会の空き地や花壇でも見ることができます。
ただし、ほとんど記憶に残らない種類かも知れません。 中には、そんな目立たない植物もあります。






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①トウガラシ

どこに動物の名前があるかって? 俗称タカノツメ。 確かに実は鷹の爪のようにも見えます。
キムチ、麻婆豆腐、トムヤム、担々麺など、いまやアジア料理必須アイテムのトウガラシも、アジアに伝わってまだ500年も経っていない新しい調味料。
だから、古い映画に赤く辛いキムチやら担々麺が出てきたなら、その原作は時代考証を全くしていないと言っても過言ではないかも知れないですね。





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②ネズミモチ

ネズミが食べる程度の、小さな餅のような実がなるからでしょう。 垣根などでよく見る樹木。 春には真っ白な花をつけます。





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③ヒヨドリバナ

平地山に普通に見られたのですが、最近は減っていると感じます。
秋の七草のフジバカマに似ますが、フジバカマのような芳香はありません。





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④スズメノヒエ
都会の空き地でも普通に見られるイネ科植物。ただし、あまりに当たり前過ぎて、多くの場合記憶に残っていない可能性が高そうです。





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⑤トラノオ
虎の尾っぽみたいだという意味でしょう。とすれば、この名前は比較的新しいですよね。
やはり平地山に普通に見られましたが、激減しており、遠くない未来に絶滅しそうな野草。
最近は、花屋さんでも見ることがあります。





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⑥ウツボグサ

これも見なくなった。
花屋さんで似たものを見かけることがあるが、園芸種かも知れない。





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⑦オオイヌノフグリ

これは、ヒメジョオンやハルジオン同様、日本で最も繁茂している帰化植物のひとつ。オオイヌノフグリに駆逐され、従来あったイヌノフグリはほとんど絶滅状態。少なくとも30年、私は見た記憶がありません。




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⑧エノコログサの仲間たち(俗称:猫じゃらし)

これはご存知ですよね。
日本ならば高山や沖縄地方の一部を除けば、だいたいどこでも見られます。
写真のように金色に光るものをキンエノコログサという場合がありますが、種として分けるべきかは微妙なところでしょうか。





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⑨カラスノエンドウ

花はエンドウの花を小ぶりにした感じで、やはり全国の空き地で見られると思います。
実が真っ黒になるので、カラスの名前が付いているのでしょう。






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⑩ハナキリンの一種

あっ、これは日本では野草ではなく観葉植物扱いでしょうか。

日本の野草にもアキノキリンソウのように、キリンという名前がつく植物があります。

ただしこのキリンは、アフリカに住む首の長いキリンではなく、空想上の霊獣・麒麟(ビールのラベルにも描かれている、馬に似た動物)かも知れません。


こうした空想上の動物の名前がつく植物には、獅子(シシガシラなど)や龍(リュウノヒゲ)など、比較的身近な植物もあります。