
9月18日から19日にかけて朝鮮半島を襲った台風
16号は、高麗農業に壊滅的なダメージを与えた。
もともと広葉樹など保水力のある森林が少ない土地に加え、5ヵ年計画なる計画のない森林開拓計画は、国土をより荒廃させていた。
そこに今回の台風である。
年間雨量1000ミリメートル程度と、日本と比べたなら北海道以上に雨の少ない土地に、1日200ミリメートルの雨はあまりに厳しい結果を生んだ。
今の日本なら2、3時間で降ることもある雨量だが、かの地では天地開闢以来の豪雨である。
さらに世界的な穀物不作が、いっそう拍車をかけ、WHOからの援助もほとんど期待できない。
高麗国の新たな指導者は、天災は指導者の不義という民間や一部上層部に根強く残る天徳思想とクーデターに怯えつつも、東海の国からどうやって絞り取れるかを考えている。
が、頼りの現政権はもうすぐ瓦解する。
その前になんとかしなければ。
彼は、追いやったことになっている澳門大夫にも一瞬思いを寄せた。
が、それは自分の首を締めることだとの衣服からは抜け出せない。
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このニュースは、4日後の新聞原稿から、一部引用しました。
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平成24年9月15日 昼飯どき
しま爺未来ニュース 編集部