しかしながら、市販されている安いフィルターには、大きな短所がある。
それは、快晴時の太陽光に合わせた減光グラスだということだ。つまり、少し雲がかかったりした状態では使えない。なぜなら、真っ黒で何も見えないからだ。
実は、私は太陽専用のNDフィルターを持っていた。
はい。持っていたのです。 ところが、前日に探してみたが見つからない。さては6と8の間のお店に出稼ぎに行ったのか?と諦め、翌日の曇りがちの天気にあわい期待をよせて朝を待っていました。
ところが、6時30分ごろに目覚めた私は嬉しいような悔しいような。
見事に晴れているではありませんか。
さあ、もう欠けはじめるぞ。
と、その時、光が灯ったのです。
あれだ!
あれはもともと光を遮断する。しかも粒子は極めて細かいはず。なんたって写真に使う原版だ。
ということで作った、太陽光にあわせて自由に暗さを加減できる優れものはこれだー!

若い人は知らないかも知れませんね。
しかし、2、30年前なら、ほとんどの方々が触れているはず。
そう。昔懐かしい写真のフィルムです。
このフィルムの端の方は、真っ黒になっていましす。
はい、この真っ黒いフィルムこそ、今回の主役。
ハサミでチョッキン。1秒で遮光フィルターの出来上がり。
薄暗いなら1枚、明るくなったら2枚、雲がないなら3枚重ねればバッチリ。
ただし、焦点自動補正されてしまい、なかなかピント合わせには苦労しましたが。
やはりこのあたりは、昔懐かしい機械カメラが欲しいところです。
現在は、大型一眼レフを含め、ほとんどのカメラはデジカメになってしまいました。
少し寂しいですね。






フィルター枚数の違いで色が青やら赤になってしまいましたが、まあ、お愛敬ということで?