
あれっ?と思った。
その爺さん好みのスカートの短さではない。
確か、さっき私が電車に乗る時に降りていった子だぞと思った。
勘違いか?いや、間違いない。あのスカートの色と短かさ、脚には確かに見覚えがある。
電車が止まった。
と、その女の子はまたホームに降りた。
私はその後を目で追った。
あっ、やはり。
そうなのだ。
発車のベルが鳴り止む直前に、また彼女は隣のドアから列車に飛び乗った。
二十代後半だろう。
かなり目立つ出で立ちだ。
ひょっとすると彼女は……。
そういう職業もあるに違いない。

ヒトリシズカ

イチリンソウ
あっ!
その先は……。
