それはおいておこう。
さて、昨日は散歩途中でざわざわが始まり暗くなるまで続いたが、それまでの時間に面白いものの写真が撮れた。
多くの方々に知られてはいるが、それらの意外な姿だ。
例えばこれ。


ロウバイ(蝋梅)という名前や花は知っていても、その実はあまり知られていないだろう。
まるでホヤかパイナップルのような実をつける。 さらにすごいことは、この実は来年春まで残る。
今も去年の干からびた実を見ることができるのだ。
また、サクラを知らない大人の日本人はほとんどいないと思われるが、こんなサクラを見たことがある人は少ないのではなかろうか。


おまけで、ヤマザクラあたりの実の写真も。

カエデといえば秋の紅葉だろうが、種類によっては晩春でもこんな風景が見られる。

ついでに、なかなか洒落た花も。

コウゾといったなら、ミツマタと並ぶ和紙の原料。
この花は、去年の夏から待っていた。


一見ランブータンに似た実だが、全く違う。
ランブータンがライチのように皮の中にできた果肉を食べるのに対し、これはクワの仲間でイチゴのような実ができ、これを食べる。美味いかというとかなり微妙な味で、多くの方は噛んだだけでごめんなさいだろう。
ネバネバするのである。
これは近くの雑木林に入って、千葉では初めて見たイチヤクソウ。
この実も、ロウバイに似て1年以上昔の実を付けている。

2年前までは1株しかなかったが、去年の秋に3株に増えているのが分かった。
一番若いものも、元気に生長している。

イチヤクソウは名前の如く、1本すべてが薬になる。そのためではなく、野草ブームでかなり乱獲され、現在は相当減っているようだ。
これを鉢植えや庭に植えようと考えるのは、あまりに自分勝手である。
イチヤクソウは寄生植物のようなものだから、こいつを鉢植えにするのは餓死させることと同じだからだ。
この花は小さいながらも美しい。だから狙われたのだろう。
この林のやつは、今年も花を楽しませてくれるようだ。
真冬でも緑を絶やさない、大変珍しい野草である。
