太陽風などのエネルギーをもらって、地球のまわりにある物質が高い状態(励起状態)になり、これが元の状態(基底状態)になるときに、光が出る。これがオーロラでした。
さらに最近聞くようになってきたγ線というものがあり、これもエネルギーで同じようなことを起こす力になる。
だいたいこのあたりまでだったと思います。
さて、このγ線というやつですが、普通は私たちのまわりに降ることはありません。いや、太陽の光にはいろんなエネルギーがごちゃまぜになっていますから、ごくごくわずかはあるでしょう。また、地球自体もエネルギーを作っていますから、やはりごく微量のγ線は私たちに常時当たっています。
しかしながらそれは、ほとんど0に近く、市販のシンチレーションカウンターやガイガーカウンターとかでは測れないレベルに違いありません。
さらにその程度のγ線では、空気中にある窒素や酸素を励起状態にできないか、できたとしてもあまりに少なく、人の目に感じられるような変化はしないでしょう。
空気中の窒素やら酸素らやが励起状態になり、それが基底状態になるときの光を人が認識できるには、相当量のγ線が出ていなくてはいけません。
では、そんな大量のγ線が発生することがあるでしょうか。
普通なら、答えはNoです。
ただし、臨界と言って、たいへん重い質量の物質の同位体(かなり難しい言葉です。たぶん義務教育では学びません。高校あたりの物理で出たかなあ。化学的な性質、たとえば塩酸に溶けるとか、燃えやすいとかは同じでも、中身が少し違うもの。クローバーの三ッ葉と四つ葉のようなものと考えてください)がある量を超えると自動的に分裂をしていく際に、γ線が出る場合があります。
γ線により空気中の窒素や酸素が励起され、基底状態にもどる時に光を出します。
この時の光は、人には青く見えます。
今話題になっているものは、これの可能性が高い。
というのが、インターネットなどで騒がれていることの概要です。
この真相はわかりません。
何かを隠すと、人はその中に事実があると疑ります。
また、ある目的のために、そうした人の心理を逆利用することもあります。
だから、事実はわかりません。
なお、これは特殊な作業についている方々しか知らない、見たことがないものに、ある物質の中を通過する物質が、その物質の中を進む光より速い場合にも青い光が見えるというものもあります。
この場合には、その物質が水の中なら写真でも青い光が見えますが、空気中だったなら写真には映りません。ただし、人には青い光が見えたりします。
これは人の目の中にある水が関係していそうです。
この類の青い光を実際に見た人は、非常に特殊な作業に係わる方か、宇宙飛行士のみでしょう。
ですから、モニターなどに見える青い光は、これではないはずです。
まとまりのない記事になってしまいましたが、今話題の青い光は、
①臨界によるもの
②臨界を臭わせたなんらかの意図ある創作
③イタズラ
のいずれかと思われます。
自分で自然を破壊し、無関係の他人のせいにすることもあるマスコミさえありますから、事実は闇の中ですがね。
おしまい。
長い記事にお付き合いいただいた方々、ありがとうございました。
では、また。
