以前書きましたが ★地震雲の存在確率はほぼ0% ※追記あり | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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あるブロガーさんが地震雲について書かれていたので、初めてのコメントで失礼とは分かっていても、ついつい反論してしまいました。

マスコミなどで時々話題になる地震雲ですが、ほとんどこじつけだと思っています。
よく写真に載るような雲は、その気になればいくらでも見つかるでしょう。


つまり、地震には関係なく出る雲です。



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普段は出ていなくて、地震の時だけ見られるというならば分かりますが、地震のない時でも出ているような雲を拾い集めて“地震雲”ということ自体ナンセンスでしょう。


地震雲の発生理論もたいへん奇妙なものが多く、私の知っている科学では到底納得できないものばかりです。
非常に巧妙なのが、地殻の石英破壊に伴って発生する電磁波が雲を作るという説です。しかし、その石英破壊で生じる電磁波が地表にさえ届くかどうかさえ怪しいのに、雲を作る高さまで影響を与えるはずがありません。仮にそれほどの電磁波が発生しているなら、コンピュータ世界はとうに終わっていますし、地球上に生命は存在できないでしょう。なぜなら、それほどのエネルギーをもつ電磁波が発生したなら、それはレンジの中にいるのと同じようなもので、生物は丸焼け、蒸発してしまうかも知れないからです。

電磁波と言っても赤外線や光のようなものからX線、あるいはそれ以上の周波数のものまで多々あります。
しかし、いずれの周波数にしても、地上に届かないでしょう。仮に空まで届いて雲を作れるエネルギーならば、逆に生命の存在が難しくなります。

どちらにせよ、電磁波地震雲発生説は成り立ちません。


また、ラドンやある種のイオンの増減に注目している研究所もあります。

しかしこれも地震雲とかいうものに似て、その濃度が上昇あるいは急下降した際に地震が発生することもありますが、何も起きないこともあります。ただ、マスコミなどはセンセーショナルに、たまたま合致したデータだけをピックアップして、いかにも説を流したりします。これも地震雲同様、探せばどうにでもなるでしょう。


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かつて国会議員も巻き込んだ、地震虹説というものがありました。

もし虹が地震に関係するなら、東南アジアの国々は毎日スコールの後の虹を見たりしていますから、地震が頻繁に起こるはずです。しかし、私がシンガポールに3年、タイに1年暮らしていて体験した地震は、シンガポールで震度1か2の1回のみ。タイでは皆無でした。ちなみにシンガポールでは十数年ぶりの地震ということで、たった震度1、2レベルで天地がひっくり返るような騒ぎでした。
地震は原水爆などとは桁違いのエネルギーです。

ですから、事前に地殻の歪みでいろんな予兆はあるでしょう。

しかしそれが雲である可能性は、1匹のアリがジャンプしたら、隣にいた象がひっくり返る確率よりは低いと思っています。





民主党の国会議員さんの中には、ジョークだと思うのですが、地震兵器について熱く語る方がいらっしゃいます。

私には、ある宗教団体を的にした、集票活動のひとつに思えて仕方がありません。


万が一、億が一、アメブロなどで記事にされていることを本気で書いていらっしゃるなら、国会議員の資質を疑います。あまりに基礎の基礎のところで間違っていますから。
まあ、国会議員先生がそこまで科学の基礎がないはずがありませんから、ほぼ間違いなくパフォーマンスかブログでSFを書いていらっしゃるか、集票活動をしていらっしゃるかでしょう。



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★追記

ある種の装置を使って人工的に地震を起こし、地震波を測定する。こんなことははるか昔から行われていますし、似た原理で建物の構造を調べたりする場合もあるでしょう。

しかし、これと自然に起こる地震を比較するのはナンセンスです。ましてや地震兵器と結びつけるのは、奇想天外と言ってよいでしょう。

地震エネルギーは、小さな規模ものでも、広島長崎に落とされた原爆の1万個、2万個とかいうレベルではありませんから。



ちなみに、太陽が毎日のようにしているくしゃみは、広島長崎型原爆の100万個分とか1億個分とかいうエネルギーのようです。 人が作れるエネルギーなど、まだまだ自然の足元にも及びません。

こわいのは、こうした自然と人間が対等、あるいは“地球に優しく”という言葉に代表されるような、人間のおごりと自分勝手でしょう。




※追々記

24時間、日本陸地付近での有感地震なし。

これは昨年の東北地震以降では、初めてのことではないでしょうか。


珍しいこともあるものです。

あっ。でも地震は常時発生していますよ。この24時間に限りM1クラス以上だけとっても、100個単位で観測されていると思われます。つまり、地震が24時間ないわけではありません。お間違えなく。