ハーッため息ついても西施のひそみになどならぬから、詩らしいもんでも綴るか。 冷雨や 帰りの道を 引き延ばす 終電に 間に合うまでは 愚痴言うな 眠り爺 今はナポレオンと 似た眠り そんでもね 東北思えば 愚痴言えねえ かじかみた 己が指先 ジジイだな 帰りても せんべい布団が 待つ夜かな 坊っちゃんも 自らころげりゃ この通り 泣けるのは まだ息してる 証拠らし 明日もまた グレイの空に なるようだ とぼやいても仕方がない。 さあて、間に合いましたぞ。