アマツヒコヒコナギサタケウカヤフキアヘズノミコト | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

アマツヒコヒコナギサタケウカヤフキアヘズノミコト。

この御名は、後にハツクニシラススメラミコと名付けらるるカムイヤマトイハレビコノミコトの父神のものなり。
かかる名になりたるは、その母なるワタツミノカミノムスメトヨタマビメノミコトの産気つきて鵜茅葺きたる屋に入るや否や御子を御産みあそばすも、その姿見られたるを恥ぢて邦に帰り、会えずなりけるが所以なり。

されど御子のあはれに思ひて、その妹なるタマヨリビメを遣わし育てし後、アマツヒコヒコナギサタケウカヤフキアヘズノミコトの妻となりぬ。
この御二人の御産みあそばさる第四の男神が、カムイヤマトイハレビコノミコトなり。


また、ワタツミノカミノムスメトヨタマビメノミコトの夫、すなはちアマツヒコヒコナギサタケウカヤフキアヘズノミコトの父神なるは、かのホヲリノミコト、あるはアマツヒコヒコホホデミノミコト、あるは今、山幸彦となむ呼ばるる神なり、となむ言ひ伝へける。
(しま爺略訳)



旧約には、年老いた父を騙して相続権を得てしまう話がある。

これはそれとは話の趣が違うが、大国主の話に似て、意地悪な兄を成敗して正式な相続をした弟が、やがて日本統一をすることになるご先祖様のご先祖様となる話だ。

ここに出てくる“見ちゃいや!”話は、鶴女房や羽衣伝説と同じような内容だ。
浦島太郎にしても、須佐之男の話にしても(須佐之男の話は、後世、古事記の中に出雲の話として組み入れた創作の可能性が高いが)、あるいは信州に幽閉されたタケミナカタにしろ、あるいは島全体が神の社である宗像であろうが、確かにこれらは半島の匂いがする。

一方、歌に注目すると、むしろ半島からは遠ざかり、南九州、奄美、琉球の風を感じる。


宮中にて大嘗祭に行われるという、隼人踊りの意味に注目すべきだろう。


阿蘇山のアソ(煙をはく?)は、私にはポリネシア系言語に思えてしょうがない。