合掌:K氏2012*01*23 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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彼とは、わずか2年くらいのお付き合いであったが、大変記憶に残る方だった。
私が出戻りで某会社の下請けに入った頃、彼は子会社の社長から流れて、不思議な肩書きで隣の職場のボスとなった。

私もそうだが、彼もあまりサラリーマン的ではない男だった。

言いたいことを言ってしまうのである。

しかし、私にはとってはいい人だった。

全く分野が違うにも拘らず、同じ先輩を尊敬していた。

3年くらいで彼は仕事を離れ、しばらくは元下請けの顧問のような仕事をしていたが、それも辞め、数年前に最後に会った時には、息子とかあちゃんに食わしてもらってるよワッハッハッハと、いつもの彼らしい笑いをしていたものだ。

風の便りに、先週亡くなったことを聞いた。
ガンらしい。

その病名は、私には意外だった。顔判断だが、ガンにかかる確率は低い男に見えたからだ。



ワッハッハッハの、豪快笑いの無理がたたったのだろうか。


彼は私の仕事の能力はさておき、仕事以外での力は認めてくれ、年下の私にもなんらかの心をもって接してくださっていた。






人生のはかなさ。


改めて思う。


もうすぐ駅に着く。

少し暖まって帰ろう。