こんにゃくとチョコレートの話 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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こんにゃくもチョコレートの原料であるカカオも、このテーマである野菜とは言い難いものかも知れないですね。

しかし、両者にはある共通点があります。お分かりでしょうか。

それは、近い将来、口にすることがかなり難しくなりそうだ、ということです。正確には、こんにゃくの場合はこんにゃく自体ではなく、国産物のという意味ですがね。



こんにゃくは輸入関税がダントツに高い食糧品です。少し前までは1700%以上という桁違いなもので、最近下がったとはいえ、まだ350%くらいは関税がかかるようです。これは国内産業の保全という目的の為であり、ある意味国を守る為のものです。
これがTPO加入により関税を撤廃されますと、自国産業は壊滅的なダメージを受け、おそらく日本でこんにゃくを生産するところは皆無になると言ってもよいでしょう。
こんにゃく自体は東南アジア原産かも知れませんが、加工食品としてのこんにゃくを発明したのは日本です。

しかし、輸入自由化により、商社などは圧倒的に安価な中国産に走り、国産こんにゃくは食べられなくなるでしょう。


話が飛躍するかも知れませんが、他の誤飲事故は話題にならないのに、なぜゼリータイプのこんにゃく菓子があれだけ叩かれたのかも、このあたりと絡めて考えたりすることもできそうです。





一方、チョコレート原料のカカオはどうなのでしょうか。

カカオは、そのおよそ7割がアフリカ産です。

特にコートジボアールやガーナなど、アフリカ中西海岸の諸国がよく知られています。
50代以上の方ならご存知でしょうが、このあたりはかつて黄金海岸、象牙海岸、奴隷海岸と呼ばれる(西洋人の呼び名を和訳)地域でした。

こうした風習は今でも強く残っているようで、カカオの収穫の労働力は売り買いされた子どもとも聞いています。かつては、カカオ100個で子ども1人が交換されたとの話もあります。
あるいは、現在でも似たり寄ったりかも知れませんが、真偽は分かりません。


アフリカは西欧の植民地から脱却後、たいへん不安定な政治の中にあり、最近はその不安定さに拍車が掛かっています。
また、アムネスティなどの働きで、子どもたちの保護もなされ、生産力に問題を生じるでしょう。さらに、異常気象、乾燥化の影響、架空取引の影響(カカオは他の主要原材料同様、シンジケートの思惑に左右されるに違いない)などから、カカオ自体が高値になっていくでしょう。


こうしたわけで、カカオを主原料とするチョコレートが口に入るのは、近い将来かなり難しくなるだろうと思われます。



ちなみに、痔をお持ちの方。座薬も高くなるかも。




国産こんにゃくとチョコレートは、やがて高くなりそうだ、という話でした。



ただし、これは本物の場合です。


そっくりな人工食品は安価に手に入るでしょうから、バレンタインにあわててチョコレートを食べる必要はありません。


偽物はやだなあ。
そうおっしゃる方。
心配ありません。

だって、本物のアイスクリームではないものに、すっかり慣れてしまっているでしょ。


嘘だと思ったら、今度アイスクリームと思われるものを買ったときに、表示をよく見てください。

あらっ、少し高いわね。そう思ったもの以外は、だいたい氷菓とかラクトアイスとかであり、アイスクリームという名前がついているものは、少ないはずです。




まっ、表示が正しければ、の話ではありますが。