悪魔の楽譜 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

冬になると聴きたくなる曲ブログネタ:冬になると聴きたくなる曲 参加中


ツィゴイネルワイゼン。
いや、勘違いしないで欲しい。これはひねた私にとっては、最高級の賛辞の言葉なのだ。

今朝、よくお邪魔するブロガーさんに、今日はハイフェッツの命日だと教えられた。
そういえば、ツィゴイネルワイゼンを一番好きな曲とプロフィールにも書いたが、彼のヴァイオリンを聴いたことがあったろうか。
イツハク・パールマン(すごい名前だ)は、先日次男と聴き比べをしたが。

ということで、早速ハイフェッツのツィゴイネルワイゼンを探す。

今は便利である。この寒空の中、布団から這い出す必要はない。旧式の携帯電話でさえ、1分もかからずハイフェッツを聴くことができるからだ。

しかし、この世界も面白い。あるサイトでは登録しないと聴けないが、あるサイトはフリーだ。



初めは布団から首だけ出して聴いていたが、後半からは正座した。
ハイフェッツへのせめてもの誠意というか、感謝というか、まあそんなものである。


YouTubeなどでは、多数の方の演奏を聴くことができる。が、残念ながらハイフェッツとパールマンを聴いてしまうと、他のプロはなんだかなあになってしまう。
おそらくこの曲を楽譜に違わず、あるいはハイフェッツのように楽譜+αの余力を持って弾ける人は、1000年に何人いるのだろうか。


だからこそ、悪魔の曲なのだ。



映画なら東京物語。
ヴァイオリンならツィゴイネルワイゼン。







この曲は別に冬限定というわけではない。
ただし、太平洋側の日本のように乾燥した季節には、私には目に潤いを与えてくれる薬にもなるのだ。



また、私にはまだ神とかいう存在は理解の外にあるのと同様、天才という人はいないと思っている。
ただし、ダ・ヴィンチとこの曲を余裕で弾ける人は、それに限りなく近いと思っている。

パールマンなども、そうした数少ない人間の一人に違いあるまい。