
私は遠足派
久しぶりに、対面式椅子のある電車に乗っている。
今日は、旧島ちゃん、現しま爺が生まれた会社の近くにお出かけた。
本来は役員が行く顔合わせであり、出戻り新入社員の私には役不足(役なんぞないが)、というか場違いかも知れない。本来出席予定の役員の方がよんどころない理由により出られなくなったための、まあ椅子埋め役である。
これから訪れるマンガチックな町は、大学卒業翌年の年賀状に、“お正月からつまらないお笑いは止めたら?”とさるお方には勘違いされたような名前の街で、私が初めて入った会社のオヤジが作ったような街でもある。
新入社員半年で、私はここに本部長付きとかいう怪しげな肩書きで、その本部長に連れられてやってきた。
前に記事にしたが、ここでこの本部長が“へんなヤツ預かっちまった。あとは頼む”と私を預けた相手が、原発反対歌で有名になった歌手のオヤジである。
ここで、そのオヤジから酒の飲み方の基本を教えていただき、島ちゃんが誕生していく。
が、それははるか昔の話だ。
久しぶりの、第三の故郷。出戻り新入社員として懐かしい気分と同時に、普段はどうでもよいが、こうした会合での名刺交換には、いささか嫌な思いをする。
かつての知り合いは、社長だの、常務だのといった名前がくっついている。
普段は、大臣だろうが首相だろうが気にはならないが、こんなセチュエーションは苦手だ。
ということは、まだまだへんな見栄がある人間なのだろう。
まだまだ、大人には慣れませんなあ。
さて、テクニカルドライバーでなら小一時間の小旅行。
ガタゴトと、あと2時間くらい揺られましょう。