
昨夜のことになるが、あまり知らない駅までの数十分、適度な揺れの電車の中にいた。
と、目の前に、オオッという女性が二人。
夜だというのに、ともにサングラスをかけている。
最近は体格がよくなった日本人の中でも、かなり目立つ。
B級映画なら、主役をはれるかも知れぬスタイルだ。
ただし、相手は相当な体格の男性でなければならず、日本人ではやや難しいかも知れない。
そのチャーリーズエンジェル崩れが、時折私を見て笑っているやに思えた。
まあ、これは自意識過剰、自己満足もあるが。
と、なんと降りる駅も同じである。
腰掛けから立ち上がると、やはり見立て通り、日本人離れした体躯。
ちょっと前に出た彼女らのうちの一人は、背中がかなり開いた衣装だ。
そこには、龍やら桜ではなかったが、クロッキーレベルのタットゥーが入っていた。
やがて二人は夜の街並みに呑まれ、雑踏の中に消えていった。
私には、若い頃は山下清に似た、ある能力があった。
だから、大学に入るまではほとんど学校の勉強はしていない。
この頃は体力ばかりか、集中力、記憶力が二桁、三桁レベルで落ちてしまったが、この能力だけは、いまだにほんの少し残っている。
なかなかこれを、ゴミ箱に捨てられない。
哀れな性(さが)かも知れない。
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