
いやあ、すごい日本語を流すものだ。
私が見たすべての報道で“除染”なる言葉を使っている。
パッカパカパーで何も考えずにただ垂れ流しているなら単なるおばかちゃまだが、これも政府からの指導だとしたなら、とんでもなく恐ろしいことだ。
除染という言葉を聞くと、多くの日本人が勘違いをするはずだ。
というのは、一時期話題になったなんでも除菌ブームの影響で、除染と聞くと汚染が消えてしまうと考える人たちが出そうだからだ。あるいは、それを狙って敢えて“除染”という日本語を使っているのかも知れない。
はっきり言うが、現代の人類には放射性物質から出てくる放射線を除去することは不可能である。
反論がある方は、反論してください。もし、放射性物質からの放射線を除去できたなら、おそらくノーベル賞100個以上の価値はあります。
ここでいう“除染”とは、単に放射性物質を薄めたり、あるいは何かに吸着させてその場から移動したり、あるいは植物などを利用して、そちらに貯めさせることを意味するようです。
つまり、正確には除染ではなく移染です。
部屋のゴミを、見えない裏山に隠すことと同じです。
このあたりの知識を十分に与えないと、除染のはずがかえって深刻な被曝被害を生じさせます。
例えば、除染植物というとんでもない名前がつけられそうなヒマワリについて考えてみましょう。
仮にヒマワリが、土壌から放射性物質を高い比率で吸収、蓄積するものとします。
そうしますと、確かに土壌の放射線物質は減り、そこから出てくる放射線も減るでしょう。
が、待ってください。では、ヒマワリはどうなりますか?
普通でも健康被害が出そうなのに、それが濃縮されているのですよ。
近づいただけで、相当な被曝となります。これを知らない子どもたちが、ヒマワリさんありがとうなどと、みんなでナデナデ。
考えただけで恐ろしいことです。
こうしたヒマワリ栽培などの危険性は、推奨する側では文書で問題点を書いているはずですが、それを報道しているものを知りません。
さらに、このヒマワリの取り入れ、移動、焼却、灰の保管も、現在の廃棄物処理では全く対応できない問題が山積みです。
が、これにも触れていない。
今日のニュースらしいものも、ついつい見てしまいましたが、一層がっかりさせられました。
とうとう、大手を振っての大本営発表時代突入です。
せめて、NHKさんだけでいい。
なんとかしてくださいよ。
さくらテレビや新唐人ニュースまでは無理としても、一昔前の、誰かからの指導にびくびくしないNHKになってくださいな。
最後にまとめますと、“除染”という日本語。
これは私にとっては、ブラックジョークコーディネートの代表です。