
ここで言う先生とは、おそらく人に何かを教える人のことを意味するんだろうな。
ふむ。たぶんこの推理は正しい。中国語の先生という意味ではなかろうし、先に生まれた人という意味でもあるまい。
では、ひとつひとつ考えていってみるかい。
まずは国語。
あっ、こりゃダメだ。
“作者はどうして××と思ったのか書きなさい”で、“分かるはずがない”を模範解答にしてしまう。
算数。
とても無理。
1+1は、およそ2になることが比較的多い。 なんて授業をしそうだ。
理科。
ダメだろな。
原子核の周りを電子が回っている。
と、高校までは教えるが、実は嘘。なーんて言いそうだ。
社会。
わしは、こんな人をバカにする教科書は使わない。と宣言しそう。
英語。
Have you done breakfast?
を、今日も暑くなりそうですなあ、とか訳するからダメだんべな。
体育。
端から無理。
音楽。
音痴と自覚がないから、資格なし。
技術・家庭。
家庭を顧みないものに、教える資格なし。
美術。
自分の世界に入り、生徒が見えなくなるから不適。
つうことで、なぐなっちまっただ。

あっ。ひとつだけあった。
カタツムリ語の発声法の先生。
これなら自信がある。
受講生には、かなりの忍耐力が必要だが。