土管の中での会話 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
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爺さん、寒くねぇか?


寒いに決まっとるじゃろ。

それにしちゃ、平気な顔をしてんな。


やせ我慢じゃい。


へえ。やせ我慢なんて言うんじゃ、ホントのやせ我慢じゃねえな。



じゃっかましい。
考え事をしとるんじゃ。静かにしろ。


ほう、爺さんでも考えることがあるんかい。


だから、うるさいわい。

そうか、明日の飯をどこであさるか考えているんだな。
最近コンビニは生ゴミを捨てなくなっちまったし、困ったもんだよな。


バカをお言いでない。
とにかく、あっちへ行っててくれ。考えがまとまらん。



へえ。爺さんそんなに頭を使って、何を考えているんだね。



おみゃあさんにゃ、わからん。


ほう。でっかくでたな。
なんだい。国の在り方でも考えているっていうんかい。



まあ、そんなところだ。


ぎゃはっはっは。
冗談に言ったのに、そうだって!



まあ、おみゃあさんにゃ、無理だ。



へえ。じゃあ爺さんなら無理じゃないのかい。



いや、無理だ。



ハッハッハッ。
こりゃ参った。
なんだい。バカなことって、無理だとわかっててポンコツ頭を使っているのかよ。



ああ、そうだ。



バッカじゃねえのか。



いや、バカじゃない。



ほう。いやに自信があるな。



ああ、バカじゃなくって、オオバカもんだからな。


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