またまた古代語の話 【寝る】 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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食べる、寝る、出す。

これらが、生き物として最低限必要なことですよね。
そういうわけで、かつて人類が全世界でも田舎村ぐらいの人口しかなかった頃から、これらを表す唸り声なり言葉はあったでしょう。

今回は寝ることや、それに関連した言葉に焦点を当ててみます。

寝ることをマンガチックに表す時には、よくンガーとかいう擬音語が使われますよね。

このンガーが、現在の寝るという言葉に繋がっている可能性があります。

ちょっと見てみますか。
ンゴック(タイ)

ンコック(クメール)

これらの変化した日本語で、居眠りを意味するコックリ。

ローマ字だと似ているのがよく分かりますから、以下この表記にします。

nga:(寝ている時の擬音語:日本)
ngok(寝る:タイ)
nkok(寝る:クメール)
nidra(寝る:サンスクリット→眠りに似る)
nedra(寝る:ネパール)
nepta(寝る:ハングル)
nyuii(寝る:チベット→眠いに似る)
neru(寝る:日本)
wenel(寝る:マヤ)
niolo(眠い:ハワイ)
no:n(寝る:タイ)
nho:n(寝る:ラオス)
nen-nen(寝させるあやし言葉:日本)

また、寝ていることを表す時に、スヤスヤなどという擬音語を使うこともあります。

これに似た言葉も、たいへん多く見られます。

sdyr(寝る:古エジプト→すずむにも似る)
sui(寝る:中国)
schla:t(寝る:ドイツ)
sli:p(寝る:イングランド)
somei(寝る:フランス)
samani(寝る:ケチュア)
suya-suya(寝ている容姿を表す擬音語:日本)

古エジプト語のsdyrのsが取れて、

dormi(寝る:ルーマニア)
dormine(寝る:イタリア)
dormir(寝る:フランス,スペイン、ポルトガルなど)
目を表すmが付加され、

ma-doromi(まどろみ:日本)また、toromu(とろむ:日本)などなど。



概して、アジア系のンガーといびきが高いのに対して、西洋などではスヤスヤ系が多いようです。



あっ。

困った。
こんなことを書いている暇は、ないはずなのである。
が、昔から切羽つまらないと起動しない悪い癖がある。


さて、一休みして、お仕事ですかな。