【小説】じっちゃま村の会話 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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スルーしていましたが、ずいぶん静かですね。
まあ、同じハンネというわけですから、他生の縁はあるのでしょう。
おや、私らしくなく、ずいぶん仏教めいたことを言ってるぞ。


まあ、2号のためにというわけではありませんが、じっちゃま村の朝の会話でもどうぞ。



……………………

いぢばん難がしいでえがくはどごだんべな。


ほら、とうでえだべ。


はあ?童貞!?


いんや、とうでえだよ。


ああ、灯台な。
ほだな、灯台下暗しっていうぐれえだがらな。



いんや、OKぼぐじょうのが難しど。とぐにえしゃなりだげれば、おじぇじぇもたーんまりねえとな。



ほうが?
隣村のながやんちの息子は、田植えばーっかやってだげど、OKぼぐじょうのえしゃこーすに三番で入って、おじぇじぇはあっちが出してくれだっつうど。



ふーん。
あそごは、新聞なんつうハイカラなもん取ってから、ちげえんだべな。




ほんじゃ、やっぱり灯台がいぢばん難しいんがな。


いやいや、まさやんがチューして効果が大とかいうやづも、すごいらしいだよ。
何だ?そりゃ。
ああ、これは金髪やんのがっこだげんども、まさやんの話を短くしで、マサチューシテコウカダイとかいうやづも、すげえって聞いたわな。
ほんでも、そごはイヂゴ食いの民衆湯のたまり場だったらし。

ふーん。民衆湯は、チューが好きなんだべさ。


チューが好き?


ああ、チューが好きなのよ。


そういや、パーパート大って聞いたことあっけど、あそごはどうなんだい。

ああ、あそごとガリヘルニア大に唾つけてねえと、ナーベル賞は、ながなが難しいらしな。


フォックスロードとか、ギャンブルリッチとかも、灯台より難しいらしど。


ふーん。



でもな。

いぢばん難しいのは、ホレボンヌ大らしいど。


えっ。ホレボンヌっていえば、居眠りオヤジ……。

じゃあなかった、サーヤ嬢が出たところが?


あんれえ。
よぐ知ってんなや。
でも、サーヤ嬢って、女がい?



バガ言ってんじゃねえ。
そういう流れで進んでんだべさ。





はあ?




はあ、じゃねえよ。



サーヤは、なかなかはっきり物を言う、ちいと鼻の高い、それでいてめっぽう情が深けえ、おなごなんだっぺ。
まあ、いいてえこどを言うのは、まあ、あっちの教育を受けだからだし、男と女は対等っていうのが、生まれた時から染み付いている。

ながなが、このへんにゃあいねえどな。





ほうがい。

ずいぶんと詳しいなあ。





ああ、この間弁天様のお祭りで夢に出てきたがんよ。


ふーん。

うらやましいなあ。





ホレボンヌかあ。

いい名前のがっこだなや。


ああ、おらも入れっかな。

ああ、入れっけど、出らんねえべな。


まあ、出るのは、いぢばん難しいらしがら。






……………………………
と、バガ村物語でした。



おやすみなさい。