
地球に優しくするとはどういう意味なのでしょうか。
しかも、それを地球の薄皮の上にゴミ粒にもならないほど小さな人間がのたまわる。
エコロジーどころか、エゴイストですね。
化粧品のエゴイストなら、フランス流エスプリも感じられますが、これはいけません。
人間が猿よりは少しばかりお利口さんになったのは、つい昨日。
地球年齢からすれば、その何万分の一の期間。
そんな人間が地球に優しくなんざ、おこがましい。
だいたい、地球に優しいとはどういうことですかい。
なんだかんだ言いながら、結局は人間中心なんですよ。
もし、地球に優しくを、自然のままにとお考えなら、大きな間違いですね。
身近な例では、アルコール燃料自動車が挙げられます。
アルコール燃料ならば、窒素酸化物が減って地球に優しいのだそうな。
でも、待ってください。
アルコールを発酵させるには、炭水化物が必要です。
簡単に得られそうなのが、サトウキビだの芋の仲間。
そこで、これらの植物を栽培するために、広大な自然林を切り開いていくわけですな。
一度はげ山になったら、再生するのに何十年。いや、一度砂漠化してしまうと、環境が大きく変わりますから、何万年という年月が必要な場合もあるでしょう。
さて、このような場合、本当に地球に優しくしているというのでしょうかね。
自然であることが地球に優しいなら、人間は発展を諦めなければなりません。
いや、極端な考え方をするなら、人間が環境を破壊して自らの首を締めるのもまた、自然 なのです。
とにかく、地球に優しくなんざを子どもが言うならさておき、大人が真面目くさって言うのは、あまりに身の程知らずでしょうね。
ああ、ずいぶん反発を買うかも知れませんね。
リサイクル商品にしても、リサイクル工程で発生するものなど、トータルで勘定すべきです。
結果物だけ見ての判断は、あまりに幼稚ではないでしょうか。
まあ、今の世の中も結果第一ですが。
いやいや、これは今の世の中に限りませんかな。
