
会社の先輩(今は引退し独立)にロケット打ち上げを見るのが趣味の方がいた。
何度かアメリカに渡っては、スペースシャトル打ち上げを見に行く。
実にうらやましい趣味だ。
この方から、2年程前にNASAのボールペンをもらった。
深緑なのだが、ホログラムのような外装で、キラキラ光っている。
私はあまりキラキラするものは好きではないが、これはなかなか味わいがあった。
子どもにあげてしまって、今は所在不明。
使い終わってもとっておけといったのだが、さて、ちゃんと持っているだろうか。
これは特殊な例で、私は基本的には黒の外装、黒のインクが好きである。
深い紅に黒のまだらがあるものは、品があって好きなのだが、私には似合わないことくらいは分かっている。
高いボールペンが使い易いのは知っている。
かつては使っていたこともある。が、今は残念ながら家計が追い付かない。
ちょっとしたメモ用に、燻し銀のクロスのボールペンあたりが欲しい。
が、現実にはもっぱら100円ショップの、プラスチック製のものなのである。
まあ、高いボールペンを持っていても、すぐ電車の中や路上に寄付してしまいそうだから、やはり100円ものがよいだろう。
はい、書ければいいんです。
機能さえあればいいんです。
そう自分を納得させている。
衣装やアクセサリーは、全く無頓着だ。
が、ボールペンにはこだわったことがあった。
まあ、今は、どうでもよいことにしている。