静を伝える 2静けさや 岩にしみいる 蝉の声 松尾芭蕉が、山形県にある山寺で詠んだとされる俳句だ。 夏盛りの山寺。蝉の声が耳をつんざくばかりである。 では、この句は“騒”であるのだろうか。 否、全く逆である。 この句には静、しかも無に近い静がある。 こんな看板も。息が止まるほど静かになった方もいらっしゃるかな?