
ええ、若い頃はよく高い所に登りました。
学生時代には、知床のウトロという所にあるトンガリ岩のてっぺんに登ったりしておりました。
その時友人がてっぺんまで来ないので“なぜ?”と訊いて、“怖いから”の応えの意味が理解できませんでした。
まあ、当時は高所の恐怖というものを理解できなかったのですね。
今は違います。
わずか2、3メートルの高さでも嫌な気分になります。
たぶん、落ちたらどうなるかが、やっとわかる歳になったのでしょう。
そう言えば、小学生の頃は、毎日のようにあまや(物置専用の建物)の屋根から飛び降り、やはり毎日親に叱られていました。
今やったら骨折間違いなし。いや、だいたい、あまやの屋根まで登れません。
いつの頃から高さが怖くなったのかなあ。
怖さが分かるということは、大人になったということでしょうか。