富士には…… | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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月見○○、何がスキ?
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月見ときたら、当然月見酒(子どもなら、月見だんご、いや、今なら月見バーガーか?)。

だか、おそらくこのテーマは、皆さん書かれるだろえかうから、方向を変えようかな。

タイトルを見て、あああれね、とわかった方も多いでしょう。


はい、月見草です。

ただし、細かいことを言わせてもらいますと、太宰治が『富士には月見草がよく似合う』といった“月見草”は、和名でいうところのツキミソウではありません。

おそらく、オオマツヨイグサだったはずです。

和名ツキミソウは、ほとんど自生していません。ましてや太宰の時代に富士山麓にあったとは考えられませんし、文章全体の流れからしてオオマツヨイグサのが適切だと思います。


ツキミソウもオオマツヨイグサも、アカバナ科の植物で、夕方咲き始め、明け方にはしぼんでしまいます。
が、ツキミソウが白い花であるのに対して、オオマツヨイグサは鮮やかな黄色です。
また、私自身ツキミソウを見たことはありませんが、それにかなり近い種類には、小ぶりながら凜としたものを感じます。



一方、オオマツヨイグサはなかなか堂々としており、大型のものは私の背丈以上になる場合もあります。

暗がりでもはっきりとわかる、蛍光色黄色とでもいうような鮮やかさで、夜道でも目立ちます。

以前はよく空き地などで見ることがありました。


が、最近は、花が小ぶりのメマツヨイグサを、都会の空き地などで見ることが多くなりました。



私がここで言う“月見草”とよんでいるのは、ほとんどの方に、名前を間違って覚えられてしまっている、オオマツヨイグサのことです。

かなり大柄で、全体的には体格のよい男性といった感じですが、花そのものは、やわやわと女性的です。





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