
そりゃ、今の私にとっちゃ、100万円どころか1万円でもありがたいのは確かです。
でも、100万円当たったところで、苦しい生活には変わりありませんなあ。
1000万円くらい当たれば、少しはつらさも軽くなるんでしょうがね。
しかし、いやになりますなあ。
夕飯にこれくらい使う方もいるわけですよ。
もちろん、まあ、そんなに多くの人がそんな生活をしているわけではありませんがね。
…………………………… ★以下はフィクションです。
メンタンピン三色ドラドラ。
オーラスでハネましたなあ。
さて、お開きにしますか。
ほう、君はプラス2か。新人のわりに頑張ったねえ。 えーと、そうすると……。
いや、わずかなプラスですから、僕は……。
まあ、そう言わずに取っておけ。
そう言って、老人はS.Bの刻印のある金色の板チョコのようなものを、若者の手のひらを開けて握らせた。
えっ?
若い男は、もしハコテンにでもなっていたなら……と考えると、金色のものをおかれた手のひらが、じわりと汗ばんでくるのがわかった。