新しい年 | いなくなってしまった大好きな夫へ

新しい年

大晦日は、毎年私の実家ですき焼きパーティー。

ずっと恒例だった。




娘が産まれる前は夫と2人で。

娘が産まれてからは3人で。




毎年かかさず実家のすき焼きパーティーに参加していた。




実家で食べるすき焼きの肉が、普段うちでは出ない良い肉なので夫も私も毎年楽しみに出かけていた。




母が必ず作ってくれる混ぜご飯も、夫は毎年楽しみにしていた。




今年は、娘と2人で実家に行って、すき焼きパーティーに参加した。

夫がいなかったので肉が全然減らなかった。




混ぜご飯も、楽しみにしていたのは夫だけだったので、今年は用意されていなかった。

母も夫のために作っていたんだなと思った。




実家に1泊して新年を迎えて、私は今日自宅に戻ってきた。

娘はまだ泊まりたいとのことだったので、娘を残して一人で帰ることにした。




久しぶりに一人でゆっくり出来ると少しワクワクしながら実家を出た。




自宅のある駅に着いて、暗い帰り道をトボトボ歩いている途中に、ふと私なんで一人なんだろう…って思ったら、歩いている途中に涙が出てしまった。




あれ?さっきまで一人でゆっくり出来るとルンルンだったのに…。

涙が流れてしまって、ダウンのフードを被って顔を隠した。




淋しい。

本当に淋しい。

そう思った。




別に誰かに一緒にいてもらいたいわけじゃない。

夫がいい。

夫に会いたい。




新年早々悲しい涙を流すと、一年ずっと悲しい気持ちになりそうだから、年の初めだけは笑って過ごそうと思ってたけど、やっぱダメだった。




娘にもガミガミ怒っちゃったし。

新年くらい怒るの我慢したかった。

でもすごい意地悪言っちゃったし。

色々な想いが溢れて、急に悲しい気持ちになってしまった。




それでもやっていかなきゃな…

どうにか、なんとか、とりあえずやっていかなきゃな…。




でも、迷っても落ち込んでも別にいい。

夫がいなくなった今、自分自身の事で特に望むことはない。

望むことは、たった1つ…




大切な娘の笑顔が絶えません様に…

太陽がたくさん当たる様な明るい道を…眩しくてキラキラした人生を娘に歩んでほしい…



あ、もう1つあった!

いつも支えてくれるお父さんとお母さん。

健康でのんびりした毎日を…少しでも長く生きてほしいな…






皆さま、新しい年が来ましたね…

色々な想いがあると思います。

この場所は、たくさんの仲間達がいる大事な場所です。

今年もよろしくお願いします。