6回目の命日 | いなくなってしまった大好きな夫へ

6回目の命日

9月27日、夫の6回目の命日だった。
娘とお墓参りに行ってきた。
墓石をピカピカに磨いて、ビール2本と、いつも飲んでいたブラックのアイスコーヒーをお供えしてきた。


いつの間にか6ヶ月。
そんなに会ってないのか。
あんなに聞いてた声も、毎日見ていた顔も忘れそうで怖い。
忘れるわけないけど、薄れてほしくない。



夫が亡くなり、保育園から付き合いのあるママ友が、付かず離れずの良い距離感で私の事を気にかけてくれていた。

子供達は同級生。同じ小学校に通っている。




コロナワクチン1回目を打った時に、いつもの事だが夜中寝れずに朝を迎えて昼寝をしていた。




その時、そのママ友が突然訪ねてきた。

インターホン越しに、「どうしたの?」と聞くと、「ワクチンの副反応が心配で!倒れてるのかと思って!良かった!元気そうだね!」と。




「わざわざ来てくれたの!?少し家に上がっていって!」と言ったが、ママ友は「そこまで用事があって帰りにちょっと寄っただけ!またこれから用事あるから!」と帰って行った。




その後に携帯を見たら、私が寝ている間に「ワクチンの副反応は大丈夫?」「返事ないから心配です。」「連絡下さい。」

その後、着信も入っていた。




外の気温は36度くらいある夏の暑い日だった。

私からの返事がないので、わざわざ下の子を抱っこして汗をかきながら、うちまで訪ねてきてくれた。

涙が出る程嬉しかった。




そのママ友は中国人。

保育園からの付き合いだけど、夫が亡くなるまで特にプライベートで会ったことはなかった。




日本に20年程いるので日本語はペラペラ。

仕事もしている。

そのママ友が2年ほど中国に帰ることになった。

子供達も連れて。




日本での家も持ち家だし、パパは仕事の関係で日本に残るので、2年間限定で必ず戻ってくるとのこと。




2年なんてすぐだろうけど、淋しいな…

いつも一緒にいたわけじゃないけど、何かあると気にかけてくれて心強かったな。




夫が亡くなって、人付き合いについて感じた事があった。

今まで特に関係の深くなかった人達が支えてくれた事。付かず離れず、ちょうど良い距離間で連絡をくれたり、会いにきてくれる。

決して押し付けがましくなく、自然に。




逆に今までとても仲良しだと思ってた人は、意外とそうでもなかった事に気付いた。




本当に辛い時、苦しい時、支えてくれる人達が自分の思っていた人とは違う人だった。




そこはそんなに動じてはないけど。

夫がいなくなった今、色々な事に動じなくなった。




それでも支えてくれた人達には感謝の気持ちで溢れている。

もし、自分がいつかどこかで逆の立場になったら、同じように支えてあげたい。

自分がしてもらったように、程よい距離感で、近すぎず、遠すぎず。




中国人のママ友は、支えてあげたい人の一人。

また2年後会えるよね。

私達は生きてるんだし。

生きていれば何年離れててもまた会える。




そんなこんなで過ぎていった6回目の月命日。

パパ、娘と私は色んな人に支えてもらって今を生きています。

パパは今どうしてますか?