蔓沢つた子先生の作品大好きで、今作も食い入るように読んでしまいました
※ネタバレの定義が人によって異なるので、念のため、感想記事にはネタバレ注意と記載してます
秘密の森の魔術師はのどかを願う(上下):バンブーコミックス Qpaコレクション
著:蔓沢つた子 (敬称略)
発売日: 2023年8月25日
攻(1)
ルソー:短髪、傭兵(?)、横暴、粗野、俺様攻め
攻(2)
フィオ:金髪、褐色、家出人→弟子、年下攻め、ワンコ攻め、執着攻め
受
シャガール:黒髪、長髪、眼鏡、大人、魔術師、強気受け、男前受け、敬語受け
ストーリー(竹書房BLサイト様より引用)
『秘密の森の魔術師はのどかを願う 上』
“国の英雄”――そう呼ばれたのも昔のはなし。
強すぎる魔力を有していたため、尊敬が畏怖に変わり魔力を封じられてしまった魔術師・シャガール。
森の奥深くでひっそり暮らす中での悩みの種は力を封印されてもとめどなく溢れる魔力が発散できず体内に溜まり続け、命にも関わってしまうこと。
時折訪れる唯一の協力者・ルソーに接触(セックス)を通して魔力を譲渡することで事なきを得ていた。ある日、森で魔物に襲われかけたところを家出中という青年・フィオに助けられる。
お礼がてら家に招待し話をするうちフィオから弟子入りを志願されてしまう。
親切なうえ顔が良くて、素質もありそうな様子に弟子として迎え入れることを決めるが――?
『秘密の森の魔術師はのどかを願う 下』
久々にシャガールの元を訪れたルソーによりラクシュハラ国の第二王子であることをシャガールに知られてしまったフィオ。
ルソーに使った魔術のせいで家出先もバレ、シャガールをも巻き込んでの強制帰城へ。
ところが城に到着後すぐにシャガールが倒れてしまい、回復させるため”魔力を戻す接触”(セックス)をすることに。王族としての立場や国から逃げ続けてきたせいでこれまでシャガールの存在すら知らずにいた自分が好意を伝えたところで想いを信じてもらえないかもしれないという不安を抱えていた。
“どうしたら一緒に居られるか”を真剣に考え始めたフィオの元に国で起こっている災害の報せが入り――?魔力不足な謎の美青年×隠居中のかつての英雄魔術師魔力供給(セックス)による利害の一致から始まる師弟生活の行方は――?
蔓沢つた子が描くファンタジーBL、上下巻で煌びやかに登場!!
ネタバレ含んでます。
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今作は剣と魔法のファンタジーもので、物語の持っていき方が自然でどんどん引き込まれていきました。
魔法系のファンタジー定番パターンがあり、上下巻ともシーン多め
※文字多めなので、文字少なめ・静かめのソーンが好きな方は苦手かもしれないです。
魔力譲渡ありきなせいか、貞操観念は緩めな感じがしました。
(特定の相手がいるときはそうでもないようですが…。)
まず、上巻はシャガールさんの過去からフィオとの出会いまで。
受けのシャガールさんは過去色々とあり魔力を封じられる+その影響により新たな問題発生で、人里離れた場所でひっそり暮らしてます。
時々攻め1号のルソーさんに援助されつつ過ごしているのですが、ルソーさん不在の日、魔物に襲われかけてるところを攻め2号のフィオ(家出中)に助けられます。
そこから、シャガールさんとフィオがどんどん親しくなっていき、ある日ルソーさんが訪れた時に鉢合わせ…。
とんでもない修羅場に突入
どちらとも付き合ってない状態なので…三角関係というのかな?それとも三つ巴?
『ひえーどうなっちゃうの!?』というところで、下巻へ。
下巻は、また話が広がっていってRPGみたいな世界観。
すごいワクワク・ヒヤヒヤしました。
何をどう利用するかというような大人の駆け引きや、戦闘シーンなんかも綺麗でカッコよかったです!!
出会うべくして出会った二人(フィオとシャガールさん)のイチャラブも善きです
シャガールさんビッグラブなフィオが可愛いし、シャガールさんの年上のお姉さん・未亡人みたいな色気も最高です。
あ、上巻の修羅場以降、攻め1号のルソーさんがフィオとシャガールさんを見て不機嫌になったり、乱暴になったりする場面が何度もあるのですが、その理由が拗れていて…。
お気に入りの玩具をとられた(魔力や体がもう手に入らなくなる)みたいな焦燥感からなるものなのか、無自覚の恋慕によるものなのか。その両方なのか。
コレ!という決定打が見つけられなかったのが悔しいです。
最後のほうシャガールさんとの会話によって溜飲が下がったようで、態度が軟化してましたが…。
シャガールさんもルソーさんとも言葉足らずor素直じゃないせいか、妙な距離感があったように思います。
フィオと出会う前にどっちかハッキリ言葉にしたり、行動を起こしていたりしたら、違う未来があったかもしれないな。
ルソーさんみたい粗野なキャラも好きなので、彼にもイイ相手と出会える日がくることを願ってます
衣装も素敵だったし、スピンオフや続編でないかな~。
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出版社様の特典情報+作品紹介ページ
秘密の森の魔術師はのどかを願う(上・下)
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【ボーイズラブ専門書評サイト ちるちる様】
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私の拙い記事でも、作品にご興味をお持ちいただけますと幸いです。
最後までお目通しいただき、ありがとうございました