これも選手ファースト ~ポルトガル少年サッカー育成現場から~ | ヨーロッパ少年サッカー育成事情~ポルトガルクラブに所属する息子の活動から~

ヨーロッパ少年サッカー育成事情~ポルトガルクラブに所属する息子の活動から~

2021年より、ポルトガルのクラブに入団し活動している11歳、8歳の息子たち。彼らの活動からヨーロッパの少年サッカーの現状と日本との違いなどなどを子どもたちの記録とともにお伝えしていきます!自身も日本でコーチとして活動していたので、気づくことが山ほどです。

 

  Boa pascoa!!

 

 

ポルトガルでは、今はイースター🐣

 

家族と過ごす大切な日です✨

 

ということで、クリスマスに次ぐ2番目のビッグなイベント&休暇です。

 

その休暇は大体2週間ほど。その期間を利用して昨日は子供たちの所属クラブ主催のビッグな1DAYの大会がありました⚽!!

【HIS】旅行プログラム

 

 

通常、ポルトガルでは1日1試合で

同日に何試合もすることはまずありません。

 

でも、昨日は特別な大会なんと1日に5試合もありましたびっくり

 

朝、8時フィールド集合。

計3つのカテゴリーに各6チームが集まり、計18チームで9時から大会スタート。

 

予定では最終の試合開始が18時でした。

 

それが、延びに延び、

最終的に終わったのは夜の20時過ぎ...😅

 

とはいえ、ポルトガルではこの時期既に20時半ころまでは明るいので、一応明るいうちに試合はすべて終了しました。

 

 

 

 

 

そして、その後表彰式などがあり、最終的に家にたどり着いたのは22時半頃🏘

 

朝7時半に家を出て、実におよそ15時間

チョー――――長旅でした笑い泣き

 

おかげで、子どもは着くなり爆睡ふとん1ぐぅぐぅ

そりゃそうですね。

 

 

 

 

さて、ところでどうしてこんなにも延伸したのか。。。

 

おそらくそこには標題の選手ファースト大きくかかわっているのかなと思います。

 

その理由が以下のとおり。

 

 

①どんなに押しても入場シーンは欠かさない

 ポルトガルでは基本的に入場シーンをしっかり作ります。

プロや代表と同じように一列に並び入場。観客・サポーターに向かい一列に並ぶがごとく保護者の方に向き、拍手をして始まります。

 これをどんなに押しても省くことなく行います。

 

 おそらく、保護者達への感謝の意とともに、選手たちのモチベーションにしっかりとつなげることを意識しているのだと思います。

 

 

 

②とにかく試合をよく止める

 試合中、選手たちに少しでも問題が生じればすぐに試合を止めます。

 

 特に接触プレーなどで選手が痛がったりしているときには即座に、躊躇なく試合を止め、とにかく素早く救護に入ります。

 

 日本では運営側の立場からすれば特に、時間が押さないかなど余計な心配をしてしまい

 

 「様子を見る」ということをしてしまうと思いますが、そういったことはほとんどありません。

 

 審判が即座に試合を止め、救護に入るようアクションを起こします。

 

 これも、選手に問題がないかを確認することを最優先に考えている、まさに選手ファーストの表れだと思います。

 

 そして、選手が立ち上がると、周囲の保護者や選手たちは拍手👏で暖かくその選手の復活を迎えます。

 

 ちなみに、こうした場面ではドロップボールから再開します。

 

 

 

 

 こんな風にポルトガルでは、

 

とにかく選手に対して

 

モチベーションへのアプローチ

 

 

怪我などへの対応

 

が最優先されていることを強く感じます。

 

 

大会の運営についての時間的なコト。

 

確かに予定通り行われるのが一番だとは思いますが、

 

こういうことはあくまで大人の事情

 

そんなことより、選手(子どもたち)を一番に大切に考えているというのは

 

本当に素晴らしいことだと思います。