突然の失恋のショックで自暴自棄になっていた2002年の夏。
友人ともみが「行っちゃう?」と話を持ちかけてきた。
ともみとは同じ職場で出会い、彼女は数ヶ月で辞めてしまったけど、彼女とは同じ年齢・同じ22日生まれ・金星人(-)・アメリカ好き・留学経験有・ロック好きなどなど、数々の共通点があり、あまり一緒に働ける機会はなかったものの、プライベートでしょっちゅう遊ぶようになっていた。
彼女とご飯を食べるのは、決まってアメリカンなお店。特にダイナー。
そこでアメリカの話は最低1回は登場した。
ともみはハワイに留学経験有り、友達がサンディエゴに住んでいたので滞在してたこともある。
私はロサンゼルスとサンディエゴに留学経験有り。
たいがいサンディエゴの話で盛り上がった。
何度も何度も同じネタで笑い、きっと他の人が聞いていたら頭おかしいんじゃないかと思われるくらい、懲りずに繰り返した。
飲んだ後は決まってカラオケコース。
最後に必ずPet shop boysのGO WESTを熱唱して終わった。
「いつかアメリカを横断したいよね」で話はいつも締めくくられた。
ともみは当時、添乗員の仕事をしていた。
休みは比較的取りやすいとのこと。
失恋し、仕事も辞め、どん底の私に
「行っちゃう?」
と声をかけてくれた。
いつも「いつか行きたいよね」で終わってた。
それが「9月に行こっか」になった。
即答で「行く!」と答えた。
何かと物事を決めるときに、マイナスのパターンを考えてしまって、結局いつも何もできないままで終わる私。
用心深い?
臆病?
優柔不断。
しかしこの時はもう何も考えずに、答えを出してた。
今考えると、すげぇなって思う。
マイナスのことなんてひとつも考えなかった。
「何とかなる」て。
人間、どん底を経験すると、自分の想像以上にすごいパワーをもつことができると思う。
ダメな時があるから、イイ時の喜びが一層増す。
ダメな経験があるから、人の気持ちが分かるようになる。
ダメを経験しているから、日々のありがたみが分かる。
私の経験したことはまだまだどん底じゃないかもしれないけど、
3日間、水しか飲めないほど寝込んだことは、私にとってどん底だった。
考えるだけでもブルーになる。
昔、何かのCMで
「今が最低なら、あとはよくなるだけ」
って見たことある。
何かと落ち込んだら必ず思い出す、大好きなことば。
この言葉をノートの一番最後のページに書いて、
2002年9月9日(水)
成田から出発したのでした。
