夢見つつ深く植えよ(小さきものたちへのブログ) -2ページ目

夢見つつ深く植えよ(小さきものたちへのブログ)

私はこの自然界に存在する小さな物が好きです。

私の小さな庭に咲く花々や、そこにやってくる日頃見過ごしてしまうような虫たちにもスポットを当てながら、私も小さき者の仲間として、この自然界で共存していければと願っています。


    夢見つつ深く植えよ(小さきものたちへのブログ)-庭にて 黄蝶 2009,10,14




音もなく

ひらひら ひよひよ

高く 低く 宙を舞う

あるか無しかの

その軽さ


わずか

横に

二十数歩の庭を

蝶と一緒に行きつ戻りつ

やっと

羽を休めました

ミントの花に

ふんわりと・・・


垣間見る命の営み



世界は

「はじめに神秘ありき」なのかも・・・。








    夢見つつ深く植えよ(小さきものたちへのブログ)-庭にて 水引草 2009,10,12



     

     日の中に水引草は透けりけり 
                           (室生犀星)




水引は

おめでたい草

ススーとのびた

紅の穂は

絆を結ぶ

赤い糸



日ざしの明るい午後の庭、仄かに色づいていた花梨の実が、

ここ数日のあいだに黄色が濃くなっています。

手入れの行き届いていない雑然とした庭に、点々と水引草の

最後の紅が燃え、庭はいつの間にか深まりゆく秋の佇まい。



 







    夢見つつ深く植えよ(小さきものたちへのブログ)-庭にて 2009,10,3 小さな黄色




きっと名前はあるはず、

私が知らないだけの雑草が

庭のあちこちで

愛らしい

花をつけていました。


昨日は

秋雨に濡れて

少し

しょんぼりしているように

見えたけど


空がかがやいて

光を浴びると

花もうれしいのでしょうね

小さいながらも

全身で喜びを表現しているように

思えました・・・


人の心が

おのずから

表情にあらわれるように。











 
    夢見つつ深く植えよ(小さきものたちへのブログ)-庭にて 薔薇 春芳 2009,10,1
  




   

    A rose is a rosa is a rose──

                      (ガートルード・スタイン)
       薔薇は薔薇は薔薇である





べレットのカーラジオから

「オールド・ファッションド・ラブソング」が流れてくる

古風で奥ゆかしい恋愛小説のなかで、この有名な

一節はさりげなく口にされた。








    夢見つつ深く植えよ(小さきものたちへのブログ)-庭にて 2009,9,25 秋の光(ほととぎす)



  

  

  光にも似て。


  ・・・・・・光のなかで、


  光に射ぬかれ、
  

  光に化して。  

  

  光を集中せしめて新しい力に変えながら、


  その光のなかに姿を消しているレンズにも似て。

               (  ダグ・ハマーショルド「道しるべ」より)  






よく晴れた秋の日、

朝の光が差しこんで

お日さまの匂いが

部屋の中に満ちわたる。

本棚の前で

秋色に染まりかけた

一冊の本を取り出し

好きなページを

しばし立ち読み・・・。







    夢見つつ深く植えよ(小さきものたちへのブログ)-露草 2009,9,1



空は快晴

もったいないほど青い


澄み切った青空から

爽やかな風にのり

つばさを広げて

朝露をおびた叢に

舞い降りた

宝石のような

青い花

スリガラスのような

繊細なガクに包まれた

蕊の小さな細工は

息を飲むほど美しい


今から三十年前も

空は快晴

もったいないほど

澄み切った青空だった


一昨日の朝のことです

「二十代最後の声を聞かせてあげるね」と

めずらしく娘から電話があった。


あ、!・・・

また忘れるところだった

娘の誕生日を・・・。


もう三十路?

今年もお祝い贈れなかったけど

あなたの好きな露草

あなたのことを想いながら

心を込めて写したよ

朝露に濡れる青い小さな花を見ると

三十年前の早朝を思い出し胸が熱く

なります。


久々娘の声を聞いて

一安心

これからも

便りがないのはいい便り・・・

そう思うことにして


一日遅れだけど

♪お誕生日おめでとう♪











夢見つつ深く植えよ(小さきものたちへのブログ)-庭にて 竜のひげ(花) 2009,7,6




思いがけず、素敵な花に出逢いました。

竜の髭に淡い淡い紫の蕾がついていたのです。

それにしても、なんどこの草を踏んで通ったことで

しょうか。

もじゃもじゃの草のなかにひそむ米粒のように細か

い蕾が少しずつふくらみ、うつむきながらもしっかり

と蕊をのばして、ゆっくりと花びらをひろげていきま

した。

ふと、踏みにじった草のなかに埋もれて咲く淡紫の

花は、地味ながら、静けさをたたえた美しい花です。









   

    夢見つつ深く植えよ(小さきものたちへのブログ)-庭にて、蟷螂の赤ちゃん、2009,8,28


ゆうべ眠れなかったので遅くまで本をひろげて眺めていたら、

何かくもが視野った。視線を移すと、まるでような、

初々しい若草色のカマキリした。


晴れてこの世に出て来たばかりのちっちゃなカマキリを、庭に

帰してやろうとに乗せようとしたのですが、小さくてもきっとし

た気がまえを見せるのでなかなか上手くいきません。

手で掴むと傷つけるかもれないので、ハガキの上にのせて

薔薇の根に放してやりました。



    夢見つつ深く植えよ(小さきものたちへのブログ)-庭にて 蟷螂の赤ちゃん 2009,6,28


気になっていたので、朝起きてすぐ、薔薇のあたりを探して

どこにもいないのです。しばらく探してやっと見つけました。

朝日の当たる、ワイルド・ストロベリーのピンクの花の上でお目

め?「良かった、無事で・・・」、あまり可愛かったので、ついつ

写真を、、、。その瞬間、すばやく危険を察知、音もなくさっと身

かわしてしまいました。


当たり前ですよね。ちっちゃなカマキリとって、カメラも人間も、

この世で初めて出合う巨大な怪物に見えに違いありません。

でも今度出逢うとは、きっと立派なカマキリ星人に成長して、

立派な鎌足をふりあげて私を威嚇するでしょうね。

その時まで庭のどこかで、、、鎌に磨きをかけてね。









 
    夢見つつ深く植えよ(小さきものたちへのブログ)-庭にて フェンネル(茴香)2009,6,25
 


   来し時と 恋いつつをれば 夕暮れの

    面影にのみ 見えわたるかな(古今和歌集 紀貫之)


「昨日あの人が来てくれた時刻だと思って恋い慕っていると

夕ぐれのなかに恋しい人の面影を見つづけるのです。」


恋している人の気持ちが伝わってくるような、素敵な歌ですね。

この歌は紀貫之が茴香(ウイキョウ)を詠み籠めた恋いの歌

いうことすが、茴香という言葉はどこにも見当たりませんね。


茴香の古名は「くれのおも」といいます。別名「思い草」。

夕暮れの面影(夕くれのおも影)、、、、なんという奥ゆかしい、

誰にも知られぬように、巧みに忍ばた思い草。

紀貫之という人は一体どんな人物だったのでしょうか、この

知ってから紀貫之という今から千年以上も昔の人が、私の中で

大きく膨らんでいきました。


茴香といえばフェンネルという名で親しまれているハーブです。

いつもフェンネルと言っているので、このハーブが平安時代から

人々の間で、食用、薬用として使われていたとは驚きですね。

茴香の古名「くれのおも」は後世(大正時代)まで使われてい

て、ドイツの園芸学者が著した本の中に、「fennel」、日本名を

「Kureno-womo」とあるそうです。

ヨーロッパでは「魔法の草」とよばれているということです。


我が家のスィート・フェンネルは、庭の一隅、ぺパーミントや雑草

のなかで、太陽の光を独り占めしたように、ひときは伸びやかに

咲いています。葉っぱや花を手で触れると独特の香りがします。

あまり大きく育つので、切花にしてガラスの花瓶に入れると繊細

な黄緑色の葉が涼やかで爽快感があり、黄色の花を見ていると

気持ちが明るくなって元気が出てくるように思います。







    夢見つつ深く植えよ(小さきものたちへのブログ)-姫蓮華と・・ 2009,6,8


太陽がまぶしい真昼

水辺に咲く

姫蓮華にレンズを向けると

水がきらきら光り

丸い真珠の水しぶき?

光の粒が

まるで

小さな生命体のように

ゆらめいて・・・

不思議です

レンズが捉えた世界は

人間の目では見えなかった

世界が映し出されている