春の夢 桜花 散りぬる風の余波(なごり)には、 水なき空に 波ぞ立ちける (紀貫之) 余波(なごり)とはもともと水辺に使う言葉とか。 宙に舞う桜の花びらをバスの窓から眺めていたら 見えないはずの風が見えた。 水のない空に なごりの白波がたつってこのことなんだと・・・ 桜花の散り乱れるさまに水面を感じる感覚は この上なく美しい。 桜ひとひら 春の夢。 心の器に浮かべてみたい。