田んぼのあぜ道もはるうらら、早くもタンポポにバッタ?
うらうらに照れる春日に 雲雀あがり、
情悲しも。 独し思へば
この歌はいにしえの歌人大伴家持が春の盛りに詠んだ歌です
。萌えいずる春になにか感傷的な憂いを感じさせるこの歌に
共感を覚えながら、時代を経て、世の中は様変わりしても人の
情緒、心の働きは昔も今もあまりかわらないものなんだなあと
、一人しんみり思ったりしながら、、、。
この季節になると、私のぐずぐず病のせいで、満開の桜のお花
見の機会を逃してしまい、にぎやかな春に背を向けてしまうの
です。
きょうはいつもの散歩道を少しゆっくりと歩きながら、あたりを見
回すと、田んぼのあぜ道に、たんぽぽ、カラスノエンドウ、ハコベ
、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ナズナ、、その他、名も知らない
野の花が咲き乱れていました。
季節の移ろいとともに咲く花も違い、農道のいたるところに冬から
春へと受け継がれた自然の命が息づいています。
近くの山では春風に若葉がなびいて、けむりのようにぼやけて見
え、遠くの山と近くの山をくっきりと際立たせています。
田んぼのあちこちで、姿を見せないひばりがにぎやかにさえずり
、光あふれる春爛漫を謳歌しているように思えました。
その時、どこからともなく、さくらの花びらが舞い散っているような
錯覚に・・・。
あたり一面、春色春霞、春もやにかすんだわたしのまわりに私だ
けの桜幻想曲が鳴り響いているかのようでした。
