堀川東側 西本願寺総門 正面通は以外と静か
興正寺から堀川通りを東に渡り
西本願寺総門をくぐると
東本願寺にいたる正面通(しょうめんどおり)が
東にのびている。
土地の人たちは
本山西本願寺に誇りを感じ敬語で
御前通(おんまえどおり)と呼んでいる。
この道の左右には西本願寺、東本願寺の門前町として
古くからの仏具、法衣(ほうえ)
仏教図書出版、香の店などが多く立ち並んで
江戸時代から続く老舗が多い。
通路の表に 奥四軒の表札がかかっている
正面通は少し足早に通り抜け
自然に足は
私の好きな路地裏へとむいてしまう。
大通りから一歩なかに入ると
その喧騒がうそのように
落ち着いた街並みが昔ながらの面影を残し
今も人々の生活の場として
脈々と受け継がれている。
いたる所に間口の狭い通路があり
通路の向こうには必ずと言っていいほど
軒を同じくした数件の家が並んでいる。
昔、何があるのだろうか?
入っていってもいいのだろうか?と
おそるおそる入っていた路地の奥。
この路地裏がいっぺんで気に入った私は
休日になるとしばしば足を運んだ。
あの時耳にしたにぎやかな子供の声も
その家々が放つ生活の匂いも
いまはどこにもない。
巣立っていった子供達(想像ですが・・)
残された人たちのささやかな日々の営み
まるでそこだけ時間がとまったように
静けさが漂っていた。
太陽があまり差し込まない路地裏の昼下がり
しばらくそこに佇みながら
四十年の歳月が流れさったことを
しみじみと感じたのです。

