農家の裏庭
散歩の道すがら
とある農家の裏庭まで来て思わず足を止める。
小さな焼却炉に立てかけられた一台の手押し車。
(正式名は知らない)
いつだったか寒い風の吹く日、
大根をいっぱいにして
畑の中に雑然と置かれていたあの光景が
頭のなかに浮んでくる。
近寄って押してみたくなった。
整理されているより雑然が好き。
私の頭の中も雑然としているほうが心地よい。
整理すると、引き出すのに手がかかる。
頭の中はもう少し雑然のまま放っておこう。
と言いながら
整然とした中に優雅さが漂うバッハの
ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ニ短調を聴きながら。
リヒター(カール), ミュンヘン・バッハ管弦楽団,
シャン(エドガー),
