「薔薇の花は、
太陽へのせいいっぱいの叫びであり、
隣の花との熾烈な競演であり、
蠢く土のよろこぶ姿であり、
虫たちのあこがれでもあり、
人々へのよびかけであり、
最大限の自己表現であり、
生命の讃歌です。
それは力そのものです。」 (津志本 貞)
この詩的な文章は
人生の大半を薔薇作りに捧げ、生きる希望を薔薇に
託した方が、「薔薇とは何か」、との問に対する答です。
薔薇は、そだてていて育て甲斐があり、いつも気にかけ
ていないと、花はもちろんのこと花の命を支える葉っぱも
棘も、最大限の自己表現はしてくれない。
一年を通じて、薔薇の一株一株に心をかよわせなくては
美しいい花は咲かないとわかっていても・・・・。
時どき心が薔薇から離れてしまうことがある。
今年もカミキリムシの幼虫を見過ごして、何株か枯らしてし
まった。いくら嘆いても、、、、
消毒なし、肥料不足、手入れ不足の我が家の薔薇、育てた
ようにしか育たないのです。
手入れのゆきとどいていない庭で、心もとない育て方しかし
てこなかったけれど、その環境の中で四季それぞれ十分に
自らを表現している薔薇がプリンセス・ミチコです。
春の光、秋の光、冬の光の中で、自らも光源になり、光の
中心にいるようなプリンセス・ミチコ。花びらの一枚一枚に、
深い慈愛が感じられ、まさしく後光のさすような美しさが・・・。
それ以上に、心打たれるのは、ほとんどの薔薇が暑さに一休
みしている夏、やけつくような太陽に、小さくて硬い花を咲かせ
ます。その咲き姿は、春や秋に比べ、決して優雅とはいえない
けれど、「あなたはすごい!この暑いなか、よく咲いたね」、と
声に出し、ねぎらいの気持ちとともに、その内なる強さを讃え
ずにはいられなくなってしまうのです。