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こんにちは、haruです。
秋ですねえ。
秋といえば、読書の秋やらスポーツの秋やら、やたらと何かに熱中することを求められる季節です。
もしかしたらそれは、冬に向かう寂しさを少しでも紛らわせようとする人の知恵なのかもしれないと思う最近です。
さて、今回は我が家に新しい家族、スマートスピーカー(Amazon Echo)をお迎えした話です。
スマートスピーカーの導入を検討している方、なんとなく興味はあるけど設定などが心配な方のお役に立てれば幸いです。
そもそもスマートスピーカーとは
スマート スピーカーとは、対話型の音声操作に対応したAIアシスタントを利用可能なスピーカーのことです。
皆さんは普段調べ物をする際にはPCやスマホを利用していると思いますが、スマートスピーカーはその操作を音声だけで行えるようにしたものです。
iPhoneを使っている方はSiriをイメージしていただければわかりやすいかと思います。
「今日の天気を教えて」「●●の曲をかけて」など、できることは多種多様。
設定をすれば電気やテレビを声で操作することもできる優れものなのです。
スマートスピーカーはGoogleやAppleなどがそれぞれに特徴のあるモデルを発売していますが、今回紹介するのはAmazonから発売されている『Amazon Echo』という商品です。
我が家のAmazon Echo
Amazon Echoといっても用途に応じていくつかの種類が発売されています。
標準的なモデルである「Echo」、価格を抑えられる「Echo Dot」、音質重視の「Echo Studio」、画面のついた「Echo Show」。
我が家は初めてのスマートスピーカーということもあり、安価であまりスペースをとらない「Echo Dot」を購入しました。
正直私自身はあまりスマートスピーカーの必要性を感じていませんでした。
しかし、Amazonのプライムセールで通常の半額以下で売られていたこと、視覚障害者だけでも設定ができることが決め手になりました。
Echo Dot開封とボタンの配置
ネットで注文し、ドキドキしながら待つこと数日。Echo Dotは思ったより小さい箱で到着しました。
中に入っていたのはEcho Dot本体、コンセントにつなげるためのケーブル、保証書と思われる紙。思ったより少ないな?
本体は大福のような形の丸いスピーカーで、ケーブルを挿すための窪みと4つのボタンがついています。
ケーブルの窪みを奥側に置いた時、12時の一二あるボタンが音量を上げるボタン、手前側6時の位置にあるのが音量を下げるボタンです。
スピーカーに話しかけて音量を調整することもできますが、ボタンの方が細かい調整に対応しています。
左側9時の位置にあるのがマイクのオン・オフを切り替えるボタンです。
マイクがオフのときにはオレンジ色のライトがつき、音でも確認できるようになっています。
あまり使い道の少ないボタンですが、間違えてマイクをオフにしてしまうと、こちらの声を認識しなくなるので注意しましょう。
最後に右側3時の位置にあるのがアクションボタンです。
長押しすることでEcho Dotをセットアップモードにできます。
初期設定の事前準備
ここからは我が家のEcho Dotを例に説明します。
機種によって設定方法が異なる可能性があるので、購入を検討中の方は事前のリサーチをお願いいたします。
設定を始める前に、二つほど事前準備を行いましょう。
1. Wi-Fiの暗号化キーなどを確認する
Echo Dotを使うにはWi-Fiへの接続が必要です。
スムーズに設定ができるよう、自宅のWi-Fiの情報を確認しておきましょう。
2. Amazon Alexaアプリをダウンロードしておく
Echo Dotの初期設定や各種設定には「Amazon Alexa」というアプリが必要です。
各アプリストアからダウンロードしておきましょう。
iPhone:
アプリを開くと、AmazonのIDとパスワードを入力する画面が出てくるので、自分のアカウントでログインしておくとスムーズです。
いざ、初期設定
Echo Dotはコンセントに繋ぐと自動的にセットアップモードになります。
セットアップモードであることは音声で確認することができます。
ここからはスピーカーではなくアプリから設定を行います。
アプリの指示に従って操作するだけなのでとくに難しいことはありません。
Amazon Alexaアプリを開き、その他→デバイスの追加と進み、自分が今セットアップしているスマートスピーカーを選択します。
Wi-Fiの一覧から接続したいWi-Fi名を選び、パスワードを入力します。
最後にEcho Dotがどの部屋にあるかを選択します。これはAmazon Echoが家に複数ある時にそれぞれを識別するために必要な設定です。
かなりざっくり書きましたが、これで初期設定は終了です。
ここまででとくに音声環境で難しいと感じるところはありませんでした。
注意点
スムーズに設定完了かと思ったのですが、なぜかいくら話しかけてもEcho Dotが応答してくれないという不具合が発生。
ネットやTwitterのフォロワーさんのお力を借りてどうにか無事お話しできるようになりました。
もしAmazon Echoが呼びかけに応答しないなどの場合は、以下の設定を確認してみてください。
1. ウェイクワードの設定
ウェイクワードとは、Amazon Echoに話しかけるためのキーワードです。デフォルトでは「アレクサ」となっています。
「アレクサ、今何時?」「アレクサ、2分のタイマーをセットして」など、ウェイクワードはAmazon Echoと会話するためになくてはならないものです。
しかしこれ、時々設定がうまくできていないことがあるそうなのです。ネットでも同じような不具合に困っている方を何人か見つけました。
対処方法は簡単で、一度Alexaアプリからログアウトして、もう一度ログインすればウェイクワードが設定されるようになります。
ログアウトしてもAmazon Echoの設定が消えることはないのでご安心ください。
2. マイクの設定
ボタンの配置で書きましたが、Amazon Echoにはマイクのオンとオフを切り替えるボタンがついています。
マイクがオフになってしまうとこちらの声を認識できず会話をすることができません。
マイクがオンになっているかどうかは音で確認することができます。
マイクボタンを押すと高い音と低い音が交互になり、それに合わせてオレンジ色のライトがついたり消えたりします。
高い音が鳴り、ライトがついていなければマイクがオンになっている状態です。
Amazon Echoがこちらの声を認識していないと思われるときは確認してみてください。
最後に
今回の記事ではAmazon Echoの初期設定を解説しました。
実はこの記事をほとんど書き上げてから知ったのですが、日本ライトハウス情報文化センターのホームページにAmazon Echoの操作マニュアルが掲載されていました。
他にも数種類のスマートスピーカーを紹介しているので、ご興味のある方は覗いてみると楽しいと思います。
Amazon Echoのある生活は予想以上に快適で充実しています。
聴きたいときに好きな音楽を話しかけるだけでかけてくれますし、朝の身支度をしながら時間やニュースを聞けるのはとてもありがたいことです。
しかもAmazon Echoには上記以外にも様々な機能が組み込まれており、スキルというものを使えばさらに生活を便利にしてくれます。
今後は具体的なAmazon Echoの活用や、家電との連携について書いていきたいと思います。
それでは、長々とお付き合いくださりありがとうございました。
まず知ってほしいこと
私の意見
最後に
お久しぶりです、haruです。
このようなご時世ですが、皆さんお元気ですか?
我が家は今のところ夫婦共に元気に過ごしています。
できるだけ買い物の頻度を減らし、気分転換に近所をお散歩する以外はお家でまったりと過ごしています。
最近の悩みは、ネットスーパーに人が殺到して思うように買い物ができないことと、暇なのでTwitterばかり見てしまうこと。
前者は仕方ないですよね、考えることは皆同じですから。
後者は、自分の時間をうまく使えない私のせいです。早急に何かしないとやばいです←今更。
前置きが長くなりましたが、今回は私が愛用している便利グッズ『アイラップ』のお話です。
周りにあまり使っている人がいないのですが、これものすごく便利なんです。しかも高くない!
頑張ってプレゼンしますので、見かけた際はぜひ手にとってみてくださいね。
アイラップとは?
アイラップとは、岩谷マテリアルさんから発売されている袋型のラップです。
袋のようなラップ?ラップのような袋?
とにかくラップの特性を持った袋なのです。
アイラップの便利なところは
・冷凍保存可能
・湯煎調理可能
・レンジ調理可能
という三つです。
アイラップの耐冷温度は-30℃で、耐熱温度は120℃なので、冷凍・湯煎・レンジ調理ができるのです。
触ってみるとすぐ破れてしまうようにも感じますが、アイラップの中で食材を混ぜたり、調味料を揉み込んだりしても簡単には破れないので、料理の洗い物を減らすこともできます。
これから実際に我が家で実践している使い方をご紹介します。
使い方1 野菜を冷凍する
料理の下ごしらえを省略するために、我が家は定期的に野菜を切って冷凍しています。
玉ねぎ、ニラ、にんにく、大根。野菜ではないですが油抜きした油揚げ。
事前に冷凍しておくと、炒め物や汁物を作るときにすごく助かります。
また下味冷凍を作っておけば、解凍後すぐに調理することができてとても便利です。
肉や魚、野菜や調味料を一つのアイラップに入れて冷凍すれば、具材に味が染み込んですごく美味しくなります。
使い方2 湯煎で鶏ハムを作る
パサパサしてしまう鶏胸肉も、加熱時間に気を付ければしっとり美味しい鶏ハムになります。
鶏肉を開いて、アイラップの中で調味料を揉み込み、沸騰したお湯に入れて加熱しすぎないように茹でます。
レシピはこちらのサイトを参考にさせていただきました。
ちなみにですが、私は塩胡椒の代わりに、市販の塩焼きそばについている粉を使っています。
スパイシーで美味しいですよ。
ポイントは、お鍋の底に耐熱のお皿を置くことと、アイラップの空気はしっかり抜き、なるべく上の方で口を縛ること。
そうでないと穴が空いたりするそうです、気を付けましょう。
使い方3 じゃがいもを蒸す
皮を剥いて適当な大きさに切ったじゃがいもをアイラップに入れてレンジにかければ、あっという間にホクホクのジャガイモになります。
暑さに気を付けながらアイラップの外から潰し、マヨネーズやコーンを混ぜればポテトサラダの出来上がりです。
ポイントは、アイラップの口を縛らないことと、レンジに入れるときは耐熱のお皿の上に置くこと。
これも気をつけないと穴が開くかもしれません、気を付けましょう。
最後に
今回は便利グッズ『アイラップ』についてご紹介しました。
どうですか、便利でしょう?すごいでしょう?欲しくなったでしょう?
偉そうにいろいろ書きましたが、私自身まだまだアイラップを使い始めて日が浅く、試してみたいこともたくさんあります。
Twitterで#アイラップを検索すると、いろいろな使い方をされていてすごく勉強になります。
便利で使い方無限大のアイラップ、皆さんもぜひ使ってみてくださいね。
こんにちは((*´∀`*))
本日はichとharuの共同作業。
題して「二人で考えてみよう!」です。
テーマを一つ決めて、それについて二人でそれぞれの意見を書こうという企画です。
第一弾は「生まれ変わっても障害者になりたい?」です。
このテーマは、先日ichが学生さん向けの講演会に講師として参加させてもらったときにある学生さんからいただいた質問でした。
なかなかセンスが光る質問ですよねΣ(゚Д゚;o)
それでは、それぞれの意見書いてみよう☆
Q.「生まれ変わっても障がい者でいたいか?」
ichの解答
改めて考えるとどうなのかなと思うところもありますが
講演会の時に答えた内容が直感的な自分の考えだと信じてそのまま記載します。
結論、僕は生まれ変わっても障がい者で構いません。
なぜなら、僕は大学在学中に障害を受障したのですが、現在までの過程でたくさんの人や物に出会い支えられかけがえのない経験をすることができました。
これは障がい者になったからこそのものだと考えています。
たしかに、もし障がいがなければ違う人生もあったと思います。
ですが、障がい者は健常者に比べて人の支えや温かみを人一倍感じることができると思っています。
これは、僕が中途で障がい者になったことにも起因していると思います。
そんなのきれいごとだと思われるかもしれませんが、これが僕の出した回答です。
haruの解答
私は次に生まれ変わるなら健常者になりたいです。
理由は単純「違う自分になれる可能性に賭けたいから」です。
私は先天性の視覚障害者です。
生まれて24年、視覚障害者としてそれなりに生きてきた自負はありますし、今の日常に概ね満足してもいます。
けれどそれは、障害者として生きることが決められていたから。医学ではどうすることもできず、親や周りを責めても仕方がない状況で、それなりに生きるしか道がなかったからです。変えられないなら頑張るしかないって感じで。
こんなことを書くと、なんだか私が悲観的な人間みたいに思われそうですね笑。
別に嘆いているわけではなく、これが私の当たり前だったというだけなんだと思います。
もし次に生まれ変わるとき選択肢が与えられるなら、私は今まで選べなかった「健常者の生き方」を選びたいです。
もちろん健常者だからといって何もかもうまくいくとは思っていませんし、大変なこともたくさんあるでしょう。今ほど満たされた生活ができる保証もありませんし、もしかしたら「障害者に生まれたかった」なんて後悔するときがくるかもしれません。
それでも、選ぶことができるなら、私はいままでとは違う自分になれる可能性のある健常者を選びたいと思います。
最後に
こうして書いてみると、障害への考え方は本当に人それぞれですし、正解なんてないんだと思います。
話し合いというのは、どちらが正しいかではなく、どのような考えがあるのか知るためにするのかもしれませんね。
皆さんも自分の考えを見つめ、周りの考えを聞く時間を作ってみると楽しいかもしれません。
少しずつ春の気配が近づいてきましたね。皆様お元気ですか?
巷ではコロナウイルスが猛威を奮っているようです。
感染してしまった方の回復を祈りつつ、これ以上拡大しないことを願うばかりです。
TwitterやFacebookでは報告していたのですが、夫婦で1月の中旬に福岡から東京へ引っ越してきました。
仕事のこと、二人のこれからのこと。半年くらいじっくり話し合い、何事においても情報量と選択肢の多い東京に引っ越すという決断をしました。
旦那の故郷福岡から、私の生まれ育った東京へ。よく考えると大移動ですね笑。
夫婦共にほぼ全盲の私たちにとって、引越しにまつわるあれこれはなかなかハードルの高いものでした。
身の回りを整理したり、粗大ゴミを捨てたり、住所が変わることで生じる手続きをしたり。
無事に東京に来ても、家の周りの環境把握や各種手続きは二人では難しいこともたくさんありました。
そんな時、時間を作っていろいろと手伝ってくれた家族には感謝しかありません。今安定した生活が送れているのは、協力してくれた家族のおかげです。ありがたい。
引っ越してから早一月。
就活中の旦那と、4月からの職業訓練を控えた私は、毎日それなりにのんびりした生活を送っています。
比較的自由な時間が多い今は、前からやりたいと思っていたことを始めるチャンスなんですよね!
タンデム自転車、ブラインドボウリング、白杖デコ、アーチェリー。やりたいことがたくさんあります☆
いろいろ調べているのですが、体験会やサークルの情報はなかなか見つけられません。
関東近辺で上記のような活動をしている団体についてご存知の方、教えていただけると助かります((*´∀`*))
相変わらず不定期になりそうですが、これからも便利アプリや楽しかった体験について書いていきますので、どうぞよろしくお願いします♪
こんにちは、ichです。
8月初旬に体調を崩してしまい、そのまま夏季休暇をいただいて妻の実家で休養していました。
そんな具合だったので、ランニングやブラサカもできていなかったのですが、無理のない程度に再開しました。
身体が一番大事ということをしみじみ感じています。
さて、前述の通り、妻の実家がある東京でお盆を過ごしてきました。
その時に訪れた「深川江戸資料館」について書きたいと思います。
来館きっかけは妻が学生時代に訪れたことがあり、色んなものが触れて楽しかったという思い出からでした。
最寄り駅は清澄白河駅で、徒歩5~10分程度でした。
現地までは「ブラインドスクエア」と「ナビタイム」を併用して行きました。
施設内では案内の方を予約していたので、一緒に回っていただけましたよ。
さっそく展示内に入るとそこは江戸時代の深川を再現した街並みが広がっていました。
時間によって天気が変わったり、猫が鳴いたりしていました。
雰囲気が伝わりました。
庶民の家や川を渡る舟の休憩所、八百屋・・・
屋台や広場、蔵や見張り台など江戸の街並みが実物大で再現されていました。
豆知識ですが江戸時代は卵が高級品で、妊婦さんや病人しか食べられなかったそうです。
それと、白米も江戸でしか食べられなかったみたいで、地方はほとんど雑穀だったようです。
将軍のおひざ元にはそれなりにいいものがそろってたってことなのかな?
あと蔵にはランプがあって、火事の時には限界まで中で火を灯すことでco2の量を増やし火事の延焼を防いだらしい。
昔の人の知恵ですね、頭いい!!!
江戸時代は火事が本当にこわくて、頻繁に起きていたそうです。
燃え移るのを防ぐために火を消すのではなく、家を壊していたそうですよ。
さすが、江戸っ子!家を壊して火事を止めるなんて粋だねえ笑
よく聞くフレーズ、雷・火事・親父だっけ?
現代は火事よりも地震や台風が怖い天災になりますかね。
あと共同トイレは上が空いているのが妻には印象的だった観たいで、これじゃ丸見えじゃない?って驚いていました笑
密室になるほうが、犯罪が起こりやすいから外から少し見えるようにしているみたいです。
いろいろ説明をうけ物を触りながら子1時間みて回りました。
見学時間も丁度いいし、触ったり、案内してくださるボランティアの方もいらっしゃるので視覚障害者にはおすすめです。
僕らもそうしましたが、案内を希望される場合は予めお電話で相談した方がよいと思います。
ちなみに、ボランティアのおじいさんは昔、視覚障害者の伴走もされていた経験があって、安心してみて回ることができました。
お世話になり、ありがとうございました。
また、何かあれば更新します。
外はすごい雨で、セミの鳴き声が聞こえなくなったのがけっこうさみしいです。笑
では!
ICH
こんにちは、haruです。
ここ数日、私が住んでいる福岡には数十年に一度と言われる大雨が降っています。
洗濯は乾かないし、買い物に行くのは憂鬱だし困っちゃいますね(´-ω-`;)ゞポリポリ
実は私が更新するのは久しぶりです。旦那に任せきりでした、申し訳ないm(_ _)m
てことで今回は私が頑張ります🤜
8/10から五日間、旦那の夏休みを利用して東京旅行に行ってきました。
東京には私の実家があるので里帰りの意味もあり、今回は少し長めに大都会東京を満喫してきたわけです。
今回の記事では3日目に行った盛岡の『桜井記念 視覚障がい者のための手でみる博物館』について書きたいと思います。
いざ、手で見る博物館へ
桜井記念 視覚障がい者のための手でみる博物館、通称手で見る博物館は、視覚障害者が実際に触ることができるものを展示した博物館です。
博物館は盛岡駅から車で10〜15分のところにあり、私たちはタクシーで向かいました。
民家の2階を博物館にしていると聞いていたので、わかりにくい場所だったらどうしようかと心配しながらタクシーの運転手さんに住所を見せると、「触れる博物館ですよね」とスムーズに連れて行ってくださいました。
帰りの運転手さんもよくわかっているようだったし、思った以上に地域と繋がっている場所なんだと驚きました。
出迎えてくださったのは明るい感じの女性の館長さん。実は博物館に行く前に椀子そばを食べて行ったのですが、そのお店も館長さんが教えてくださったところです。
入り口には白い手のオブジェが。良い目印になりそうだし、手で見る博物館にふさわしいと思いました。
とにかく触る
早速いろんな展示物を触らせてもらいました。
全てを書くのは大変なので、私がとくに面白いと思ったものを3つご紹介します。
1 丸くなるダンゴムシの模型
背骨のない生物の模型を観察する中で興味を惹かれた、丸くなるダンゴムシの様子を触れる模型。
ダンゴムシが丸くなることを知識として知っていても、実際よくわかっていなかったのですが、この模型を見て納得できました。
私そもそも虫やそれに近い生き物は苦手で、もちろんダンゴムシなんて触ろうと思ったこともないのでとても新鮮でした。
2 剥製当てゲーム
いろいろな哺乳類の剥製を触って、なんの動物か考えました。
歯の鋭さや形、尻尾の長さなどの手がかりを頼りに、きつね・たぬき・くま・野うさぎなどを触りました。
じっくり触ると思ったより多くの手がかりを見つけることができて驚きました。
3 世界一の部屋
私たちが展示物を触らせていただいた部屋以外に、この博物館には三つの部屋がありました。
ミニチュアの建造物の模型などが触れる『文化の部屋』。いろいろな生き物の剥製が触れる『生命の部屋』。そして世界一が集められた『世界一の部屋』。
その中で私が面白いと思ったのは世界一の部屋です。
世界一大きな二枚貝(1枚およそ90キロ)、世界一大きな亀の甲羅、世界一大きなカニ。普通ではまず触れないものばかりで、大きすぎて全体像が把握できないくらいでした((*´∀`*))
感想
博物館のサイトやいただいた点字のパンフレットには『百聞は一触にしかず』という言葉が記されていました。
確かにその通りだと納得すると同時に、普通に生活をしていれば触るということのハードルの高さにも気付かされます。私が先天性の視覚障害者だからなのか、それともただ単に経験が乏しいだけなのかはわかりませんが、私の知識はほとんどが想像で作り上げられているように思います。
虫や動物の姿。有名な建造物の形。そのどれもが人の説明を聞いて作り上げた想像のものです。
見たことがなければその想像が正しいのか判断することもできない、という館長さんのお言葉は本当にその通りだと思えました。
この手で見る博物館は、そんな『想像上の知識』を『形のある知識』に変えてくれた素晴らしい場所です。
皆さんも機会がありましたらぜひ行ってみてはいかがでしょうか。