先週、お義父さんが亡くなりました。

私がお義父さんに初めて会ったのは、22年前。
緊張していた私を、前から知っていたように接してくれて、とてもうれしく、安心したのを覚えています。


私が長男を妊娠した時は、「よかったな、よかったな」と、とても喜んでくれました。


長男が生まれると、自分の車にもチャイルドシートを付け、急にアパートに来て、長男を連れて行ってしまうことも度々ありました。
私はそれが寂しくて、義父に「勝手に連れて行かないでください。」と、震えながら伝えました。


今、思えば、私を休ませてあげようという愛情しかなかったと思います。

その時の私は愛情解釈など知らず、生意気で捻くれていました。
本当にごめんなさい。

おしゃれで、賑やかなことが大好きだったお義父さん。
お通夜もたくさんの方が来てくださり、賑やかでした。


夫が、お義父さんが危ないと、施設から連絡があり、たまたま2人きりになった時のこと。それが最後の会話だったそう。
夫はお義父さんに「ありがとう」と言ったそうです。
夫とお義父さんは、今までそんなことを言い合うことがなく、
夫も「ありがとう」とお義父さんに言ったら、もう会えないというのが、現実になるからいやだったそうです。
でも言ったら、「大丈夫だ。」と返ってきたと。
何が大丈夫なのか。
自分が大丈夫なのか、俺のことか、これからのことか。
わからないけど、そう言ったそうです。


私はそれ全部が。
何があっても大丈夫だと、夫に言ったのだと思いました。

お義父さん、たくさんの愛情を今までありがとう。
私を家族の一員にしてくれてありがとう。

またいつか会う日まで。
どうか見守っていてください。