古い話だが、自らが探偵業界に入るきっかけになった時の話をさせてもらう。
当時23歳だった私は、私服店内保安員、通称【万引きGメン】のアルバイトをしていた。
実はこの時、違う仕事をしていたのだが、交通事故が原因で長期休暇を余儀なくされ、
当時テレビでも良く放送していた、Gメンに興味を持ちアルバイトをしたのだ。
30時間程の講習を行い(このときに、法令なども学んだ)実践へと向かったのだ。
初めての店舗は、家から1時間30分程の場所だった。
慣れないうちは色々トラブルも考えられるため、家から遠くへ配属される決まりだった。
この遠方配置は1年ほど続いた。
そして、初回の店舗はベテランのGメンと一緒に入り、ノウハウを学ぶのだ。
狭い店内での捜索は想像に反して難しい。
普段買い物をしている時にはあまり意識しないが、万引きをしている人物を探そうと躍起になればなるほど、自分自身が怪しい人物へと変貌していくわけだ。
今考えれば、この時の自分は相当怪しかったはずだ((笑))
何度も、同じ人物とすれ違えばさすがに警戒される。
万引き抑止としては問題ないのかもしれないが、捕まえなくては意味がない。
当日は、自分の不甲斐なさを痛感して終わった。
続く・・・