女性に腕を引っ張られ(品川駅にて)

その日、東海道線熱海駅から乗車して品川駅で降り目黒駅まで行く予定だった。

川崎を過ぎて「次は品川」と車内放送があった。

電車のスピードが落ちたころ、立ち上がってドアが開くほうに、白い杖を着きながら向かった。

車内は混雑というほどではないが、多くの人が立っている状態であった。

そして電車は品川駅で止まった。

ドアが開いた。

ところが立ってる人に遮られ、どこにドアがあるか見えない。

右や左にウロウロしていて方向感覚を失う。

入ってくる人もいるようで、直ぐに時間が経った。

突然、女の人が手を握ってくれて、空いてる席まで連れて行ってくれた。

見ると席が一人分、空いていた。

「違う違う、この駅で降りたいんだ」

と言たらその人は「こっち、こっち、こっちよ」とドアの方(?)に引っ張ってくれた。すでに方向感覚は全くなくなっている。

ドアが見えたと同時に、ドアが閉まり出した。とっさに、まだ少し空いてる隙間にポンと白い杖を突き入れた。

ドアは「ドド・ドドン」と開いたり閉じたり。

開いている時、私は素早く駅のホームに降りた。

 

ところで私に手をつなぎ、助けてくた女性の手が、暖かいのに大変に驚いた。

温度的には40度以上あるんじゃないか?

それに柔らかく小さい。赤ん坊の餅はだ。

 

暖かい手、温かい手、優しかった手はにありがとう。…