宮之浦岳山頂までは、岩場が続く。

本州のアルプスあたりの、高山の雰囲気を感じた。

不思議に苔の上は歩いても、まったく滑らない。

苔の質が本州辺りと違うのだろうか。

 

登山客、とすれ違うことは、めったになく、転んで怪我でもすれば、大変なことになるので、慎重に歩いた。

宮之浦岳まで雨は小雨、降ったり止んだりの繰り返しだった。

 

 対峙する遠くの山には、山を4つに分断するように、白い縦筋が、ついていた。

白い縦筋? 遠いので、よく大きさは解らないが、幅10m長さは40mとも50mとも・・・

勿論それは大きな大きな滝だ。

3本ついているので山を4等分している。

雨が多いこの時期、特有の現象なのか?

道を歩いていても、至る所に沢が道を横切って、水が流れている。

 

また驚くほど大きな木と、次々と遭遇する。

すごい所だ。

 

島が深い緑に包まれ、それでも下草は少ないのが不思議だった。

 

○○岳、○○岳、と次々に越えて、宮之浦岳山頂に着いた。

しばし展望と思ったが、雨がちで、あまり望めなかった。

 

宮之浦岳から先は森の中の歩きとなる。

宮之浦岳第2展望台では虹が出たので写真を撮ろうとしたら、直ぐ消えた。

そのうちにまた虹ができてくる、消えてまた、すぐ出てくる様子などを見ていて楽しんだ。

 

歩いている山中に、開けたところに出ると虹が、よくでた。

展望は良くないが、代わりに美しい虹が見えたから、いいとする。そんな気もち・・・

 

登りながらフト振り返ると、すぐ近くに鹿がいた。

この島の鹿はヤクシカといい小ぶりだ。

逃げないで、こっちを、首を傾げ不思議な顔をして見ている。

 

その時、鹿の背後に虹が出ていた。

それだけでも写真を撮ることはできなかった。

カメラを出せば、鹿が逃げるだろうし、また虹が、いつ消えても、おかしく無い。

鹿の背後に虹があるなんて、撮れれば、良い写真と思うが、やっぱり撮れなかった。

そう、うまくいくわけない。

 

この山はいたる所に、飲める水が流れていて飲み水には困らない。

そして道は大変に良く整備され、標識も整備されて、誰もが迷うことはないだろう。

そんなことでガイドなんて、山を少しでも知っている人なら、要らないと思った。